今同は午後12時。同じロッジの食堂でこれを書いています。
昨日の夜高山病の薬ダイナモックスを二分の一づつのみました。この薬は利尿作用があるらしく、夜中に何度もトイレに行きました。朝起きると僕の小さな頭痛は無くなってましたが、由美子はまだ少し気持ち悪さを感じるといいます。食欲は全くない訳ではなく、オニオンスープと茹で卵を食べる元気はあるので、一日滞在して様子を見る事にしました。昼には由美子の気持ち悪さも無くなり昼食は割と普通にお互いに食べれそうです。
オニオンスープ
とろみがあって美味しい。高山病には、ガーリックスープやオニオンスープが良いらしい。
スプリングロール(春巻)
でかくてびっくりした。パイの中身はポテトだったり、ベジだったりと選べます。
今は夜の7時。毎日夕方近くになると雲が出てきて小雨が降ったりします。由美子の食欲も戻り美味しく夕食を食べる事が出来ました。明日は朝4時30分に出発して一気にラルキャラパスを越える予定です。ラルキャラパスはマナスルから連なる山脈を越える5140mの峠です。通常はさらに上のキャンプサイトで泊まってから、峠越えを行う事が多いようですが、より高い高地に停滞するのは、高山病を誘発する可能性もあります。停滞するよりかは、時間はかかるかも知れませんが峠を越えて、低い場所まで降りた方がいいのではと判断しました。(本当は長く歩きたいというのが理由だったりもしますが...)富士山登山や、アメリカの一番高い山ホイットニー登山も、まだ暗い早朝から出発して、その日のうちに降りてしまう理由の一つには高山病対策もあるでしょう。富士山登山も、実は高山病になっている人も多いらしいのですが、高地に停滞しないで直ぐに高い場所から降りてくる事によって、高山病にかかっているという認識も無くなるのだと聞いた事があります。また早く出発する事で何かあっても戻ってくる事や、キャンプサイトに停滞するなどの選択肢も選ぶことが出来ます。多くの人が今日も峠に向けて歩いて行きました。雪はあっても天気さえ良ければ問題は無さそうです。地図でラルキャラパスを見るとトレイルを含めて周辺は氷河が覆ってます。どんな景色が待っているか楽しみでなりません。