2010.7/18
歩きはじめてからすぐにセルダンパスを越える。
歩きはじめてからすぐにセルダンパスを越える。
セルダンパスに向かう途中、マリーレイクを望む。
セルダンパスを越えると、きれいな樹林帯と湖を越えてミューアトレイルランチを目指す。ミューアトレイルランチは、JMT340kmのちょうど中間地点にあたり、VVRのように、食料等を送って受け取る事が出来る。ちょっとした売店はあるが食料は売っていない。JMTは、ヨセミテから、ミューアトレイルランチまでは、トゥオルミーメドウ、レッズメドウ、VVRと、2〜3日置きに、食料補給が出来る場所があるが、ミューアトレイルランチから、ゴールのマウントホイットニーまでの約165km程の区間はトレイルを大きく外れないと食料補給が出来ない。僕らが歩いてきた前半部分は、峠の標高は富士山を越える事もなく、食料調達も容易だが、後半は、食料調達も出来ない中、富士山を越える標高の峠をいくつも越えて行く事となり、かなりハードルが上がる事になる。私達は、次の峠、ミューアパスを越えた先で、JMTを抜ける予定になっており、ミューアトレイルランチでは食料補給をする必要は無いのだが、せっかくなので寄っていく事にした。このあたりでは、JMTハイカーだけでなく、PCTハイカーにも何人か出会った。ソロの女性ハイカーが、大きなザックに、軽量のピッケルを差して歩いていたりする。PCTハイカーは、僕らとは逆方向、北を目指しているので、すでに、難所の峠をいくつも越えてきている。出会ったハイカーから、「サウス?ノウス?」という挨拶も多くなってくる。僕らは、南を目指すので、「サウス」という事になる。
ミューアトレイルランチは、ランチ(牧場)という事もあって、馬小屋がある。入口の柵を通らないで脇から入ろうとすると、「柵から入りなさい」と奥のおばさんに怒られた。最初なんで怒っているのかが分からなかったけど、理解をして、すぐに柵から入り直した。ルールを守らないと怖いけど、優しそうな雰囲気のチャーミングなおばさんだ。敷地内には、宿泊も出来そうなロッジがいくつもある。昼食などのサービスはやっていない。セルフビルドと思われる写真の小屋がとてもかわいい。この中が売店となっている。売店の中には、時間制限のインターネットサービスなどもあった。虫除けが切れそうだったので、オーガニックの虫避けと、足のケアグッズ等を買い足した。アルコールやガソリン等も量り売りしてくれるみたいだ。この場所の近くに天然の温泉があるみたいだが、トレイルから少し離れいて、場所が分かりにくかったので行くのを止めた。
ミューアトレイルランチの先、サン・オーキン川南支流橋を越えると、ジョンミューア国立公園から、キングス・キャニオン国立公園のエリアに入る。これで4つ目の国立公園となる。この先に、危ないと話題のエヴォリューションクリークがある。yumiが、この川の渡渉を極端に恐れていたのと、疲れも大分たまっているようだったので、この日はエヴォリューションクリークを越える事はせずに、サン・オーキン川南支流橋を越えた先で泊まる事にした。これまでは、決まって午後になると天気が崩れて雷を伴う雨が降っていたのだが、この日は終日天気だった。国立公園をいくつも越えて歩いてきた事によって、悪い天気から抜け出せたのかもしれない。天気が悪ければ、当然川も増水し、危険が高まる分けなので、この調子で明日も天気が良くなれ!と願わずにはいられなかったと思い出す。
川の状況次第では、yumiが渡渉が出来ないと言うので、その場合には、別ルートで下山する事も考えなくてはならない。
行動距離20.7km