11.11.2011

奥秩父紅葉ハイク2日目

2011.11.9


日が上がるのも随分と遅くなってきた。
6時を過ぎて、少し明るくなってから起きた。
氷点下にはいかないまでも、朝方は少し冷える。寝袋をかかえながら外に出て、ぼーとしながら、少しづつ明るさが増してくる朝を楽しんでいた。お湯を湧かしてコーヒーを飲んで目が覚めるのを待つ。
yumiが起きてくるのを待って、さっとシェルターを片付けて、朝食を食べないで出発した。


 テント場からの景色。

 三条の湯のテント場。若干地面が岩などで荒れているが、素晴らしい立地です。

 まずは、飛竜に向けて急登を歩く。

 今回使ったバックパックは、自分はONEのサンプル、yumiは、以前試作したMini ONEを使った。二人とも赤いバックパック。ストックは、山と道カーボンU.L.トレッキングポールの2号。1号は接続部分にアルミを使ったが、2号は接続部分や強化部分にリペアテープを使った。1号の補修でリペアテープが活躍したことを受けての発想。1号よりさらに軽量で57g 。多分世界最軽量のトレッキングポール。帰り道でyumiが使っているLEKIを持ってみたが、あまりの重さに驚いた。山と道カーボンU.L.トレッキングポールは持っている重さの感覚が無いに等しい。もう少し使って実用性を試してみたい。

 1カ所崩れている場所がある。

 飛竜山が見えてきた。

 稜線に近づくに連れて、広葉樹の紅葉も終わり熊笹へと変わる。

 山の連なりが気持ちよい稜線へと上がる。

 稜線沿いの足場の作り方など、トレイル整備が素晴らしいと思う。


 飛竜の分岐に出る。飛竜の山頂よりもすぐ近くの禿岩へと向かう。



 禿岩は、分岐からすぐの場所。山から突き出た岩場で、大菩薩、奥秩父の山々が一望出来る絶景地点。低山がきれいに紅葉している様は、まるで赤い絨毯のようにも感じる。

 ここで、朝食を食べてまったりと時間を潰す。

 分岐から、天平尾根に向けてはじめてのトレイルを歩く。天平尾根とミサカ尾根をつなげて、紅葉時期に歩きたいと思っていたのだ。

 飛竜から前飛竜へのトレイルは、歩く人も少ないのか少しワイルドな雰囲気。

 前飛竜のピークから、これから歩く尾根が見える。

前飛竜のピークからミサカ尾根への下りはかなり急で岩場も多い。

 岩場を越えると、ようやく高速登山道ミサカ尾根へ繋がる。


 紅葉はもう終わっているのか、天平尾根程見事な紅葉は見られないのかもしれないが、ふかふかの落ち葉と広々としたトレイルが気持ちよい。

 ときたま走ってみたり。

 そうこうするうちに、すぐに、サオラ峠に出てしまった。天平尾根へと続けて入る。



 
やはりというか、天平尾根は本当に素晴らしい。高くそびえる唐松の美しい紅葉。




天平尾根の天平迷彩。唐松から広葉樹へと変化したり、植物が変化する事でトレイルも含めて紅葉の景観が変わっていく。

 丹波天平。トレイルも、降り積もる落ち葉で消えて、だだっ広い原っぱを歩く感じ。




 黄色と赤の紅葉から、きれいな緑へと変わる。色の洪水を浴び続けているようだ。

 いっそう緑の色濃い場所があるなと思った所、

 そこには祠があった!


さらに植生が変化してくる。天平尾根本当に素晴らしい。この時期は落ち葉でトレイルの踏み跡も消えてしまい、地形を見ながら赤テープを追いながら歩く事になる。

 気持ちの良い尾根が終わると、廃村跡に出ます。少し寂しいです。
前は、この廃村跡からの登りの場所が少し分からず、迷ったりしました。新しく看板が出ていたので分かりやすくて助かります。

廃村跡を越えて、バス亭へと向かう。バスの到着時間に1時間以上の時間があるので、となりのお祭りまで歩く。が、バス亭にあるおまつり荘も定休日という事で、さらに歩いて、鴨沢まで歩いた。バス停近くの酒屋で、ビールとつまみを買って、バスの到着を待つ。少しずつバスを待つ登山客も増えていく。奥多摩駅近くの温泉「もえぎの湯」により、あったまった後、駅裏の小料理屋で食事をする。薫製の岩魚、自家製のこんにゃくの刺身、そばがき、わさびの三杯酢など、どれも大変美味しかった。常連のお客さんが持ち込まれていた澤乃井の古酒をごちそうになった。奥多摩の地元の話をいくつか教えていただく。家の話になると、空き家は多くあるも物置きとして使っている方が多く、家を貸したりする事は少ないという話は興味深かった。十分に飲んで食べて満足して帰路についた。
今度は、奥多摩の澤乃井の酒蔵に行きながらハイクしてみようと思う。