2011.10.19
3時頃に起きた。
外気温はSUUNTOのコメットでは−8度程。(もう少し暖かいように感じた。)
一瞬雪が降ったのかと思った。自分等が寝ている場所以外は、白く大きな霜が降りていた。
今回自分は、タイベックのグランドシートに、10mmのシボ加工のサンプル用マット、yumiは、Gossamergearの超軽量グランドシートに、シボ加工の山と道U.L.Pad15s+。自分が使った10mmのマットは、霜が降りる地面だとほんの少し冷たさを感じた。yumiの13mmの山と道U.L.Pad15s+は、冷たさはほとんど感じなかったらしい。
シュラフは、僕は、ハイカーズデポのダウンバッグに、化繊のトップキルトを二重に重ねて使った。yumiは、ナンガ・ナノバック720DX。化繊のトップキルトは、冬のシュラフの結露対策の為に購入した。今回はじめて二重に使ってみて感じた事は、1)トップキルトは結露したが、シュラフの結露はみられなかった。冬のシュラフの結露対策に使えそう。2)二重に使う事でより暖かくなるかと思ったが、厳冬期にこの組み合わせだけだとつらそう...だと僕は感じた。寝て起きたときには暖かいと感じたが、暖かく感じるまでには時間がかかりそうだ。
北アルプスを星が出ている時間帯に歩きたいと考えていたので、お湯を湧かして、カップラーメンを食べて4時過ぎには出発した。星空がまだ出ている中、ゆっくりと五色ヶ原の木道を歩いていく。遠くには富山の夜景が見える。山の沢の方だろうか、下の方に2つばかし、キャンプサイトらしき明かりが見えた。明け方前の早い時間は、ヘッドライトの明かりで、遠く離れた場所でも登山者の存在を知る事が出来る。こんな時間が僕は好きだ。
岩場の多い北アルプスで、とうとう、自作のカーボンストックの先端が破損してしまった。リペアテープを巻き、バックパックのボトムコードを流用して補修した。テントポールとしては強度が足り無いが、どうにかストックとしては使い続ける事が出来た。
今回、PowerFilm社のコンパクトなソーラー・バッテリー・チャージャーを持っていった。
ずっと天気も良く、終日天気があたる稜線沿いを歩いたが、一日中歩いても、iPhoneのバッテリーが全て充電出来る程の電力を得る事が出来なかった。それでも幾分かは充電する事が出来た。使えるか?と言われれば少しは使える...。というぐらい?
岩場が続く...。
スゴノ頭。急登の連続だった...。
スゴ乗鞍小屋、間山、遠くに薬師岳が見える。近くてもなかなか近づかない。
スゴ乗鞍小屋で、30分程昼寝をして出発。
ずっと稜線沿いの太陽の下、岩、急登が続く道。かなりキツいです。
Sky High Meeting For Hiker で、トレイルログの佐井夫婦からいただいた、トレイルケーキと、トレイルバー。ラムがいっぱい入っていてとても美味しかったです。
薬師岳周辺は岩場がずっと続く。
薬師岳のカール。
疲れた身体に、薬師岳の最後の登りはとても厳しかった。
このあたりで、いきなりカメラ(SIGMA DP1)が壊れた...。理由不明。
そうえば、初日スタートしてすぐに時計(スントコア)の電池が切れた。
JMTでもヨセミテに入る瞬間に同じ時計の電池が切れた...っけ。ついてない。
ようやく、薬師岳の向こうに、人のいる太郎平小屋からあがる煙が見えた。人の営みがうれしい。あの小屋の手前に今日のゴールがある。
薬師岳頂上。ハイク気分でやってきたけど、薬師岳... 頂上に付いたときにはガッツポーズでした。すっかり登山気分満喫です。折立からの登りとは全然違う厳しさでした。五色から薬師岳の道は、まるで修験道のようで、柔らかい土のトレイルが好きな僕らの好みとは少し外れてしまうけど、登山としては素晴らしい山だと思いました。
これまで歩いてきたトレイルを振り返る。トランスジャパンアルプスレースに参加する選手は、室堂よりもさらに奥、日本海から早月尾根、劔岳、立山、この道を通り、1日で三俣蓮華まで行ってしまうと聞いている。なんともすごすぎる話だ。
薬師岳を降りるときにはもう日が暮れ出した。誰もいない薬師岳山頂直下で、夕日が赤く山を染めていく。僕もyumiも全てが真っ赤になる。
槍ヶ岳に、雲ノ平が良く見える。
赤から、紫、紺へと、どんどんと景色が変化していく。薬師岳の中腹では完全に夜となった。沢沿いの道を、ヘッドライトで慎重に降りて行く。一度歩いた事があったが、なかなかテント場に着かないので、道が間違っていないかと心配になった。
薬師峠のテント場には、流石に誰かいるかと思ったが、山中から、テントの明かりを見つける事が出来なかった。ようやく誰もいないテント場に付く。朝4時から夜6時まで14時間の行動時間。ほとほと疲れた一日だった。
小屋はぎりぎり営業はしてはいても、テント場のトイレは締まっていた。水場も沢まで戻って汲んできた。テント場から小屋まで20分、ビールやコーラを買いに行きたいと思っていたけど、そんな元気は残っていない。yumiは疲れ過ぎてご飯も喉が通らない。ご飯を食べないと、食料が減らない。つまり軽くならないので、yumiの分もと思って、カレーやら、パンやらハムなど...たくさん食べた。食料はたくさんあっても、コーヒーや、疲れたyumiでも食べれるようなさっぱりとしたスープなどの食べ物を用意してなかった事を後悔した。標高も少し下がったので、昨日よりも暖かいが、疲れているyumiは寒いと言う。疲れてご飯も食べれないので、身体の熱量が足り無いのだろうか...。身体から熱を発しないとシュラフが暖かくならない。明日以降天気が崩れるのかが気になる。今日も誰一人登山者に会う事は無かった。
3時頃に起きた。
外気温はSUUNTOのコメットでは−8度程。(もう少し暖かいように感じた。)
一瞬雪が降ったのかと思った。自分等が寝ている場所以外は、白く大きな霜が降りていた。
今回自分は、タイベックのグランドシートに、10mmのシボ加工のサンプル用マット、yumiは、Gossamergearの超軽量グランドシートに、シボ加工の山と道U.L.Pad15s+。自分が使った10mmのマットは、霜が降りる地面だとほんの少し冷たさを感じた。yumiの13mmの山と道U.L.Pad15s+は、冷たさはほとんど感じなかったらしい。
シュラフは、僕は、ハイカーズデポのダウンバッグに、化繊のトップキルトを二重に重ねて使った。yumiは、ナンガ・ナノバック720DX。化繊のトップキルトは、冬のシュラフの結露対策の為に購入した。今回はじめて二重に使ってみて感じた事は、1)トップキルトは結露したが、シュラフの結露はみられなかった。冬のシュラフの結露対策に使えそう。2)二重に使う事でより暖かくなるかと思ったが、厳冬期にこの組み合わせだけだとつらそう...だと僕は感じた。寝て起きたときには暖かいと感じたが、暖かく感じるまでには時間がかかりそうだ。
北アルプスを星が出ている時間帯に歩きたいと考えていたので、お湯を湧かして、カップラーメンを食べて4時過ぎには出発した。星空がまだ出ている中、ゆっくりと五色ヶ原の木道を歩いていく。遠くには富山の夜景が見える。山の沢の方だろうか、下の方に2つばかし、キャンプサイトらしき明かりが見えた。明け方前の早い時間は、ヘッドライトの明かりで、遠く離れた場所でも登山者の存在を知る事が出来る。こんな時間が僕は好きだ。
岩場の多い北アルプスで、とうとう、自作のカーボンストックの先端が破損してしまった。リペアテープを巻き、バックパックのボトムコードを流用して補修した。テントポールとしては強度が足り無いが、どうにかストックとしては使い続ける事が出来た。
今回、PowerFilm社のコンパクトなソーラー・バッテリー・チャージャーを持っていった。
ずっと天気も良く、終日天気があたる稜線沿いを歩いたが、一日中歩いても、iPhoneのバッテリーが全て充電出来る程の電力を得る事が出来なかった。それでも幾分かは充電する事が出来た。使えるか?と言われれば少しは使える...。というぐらい?
岩場が続く...。
スゴノ頭。急登の連続だった...。
スゴ乗鞍小屋、間山、遠くに薬師岳が見える。近くてもなかなか近づかない。
スゴ乗鞍小屋で、30分程昼寝をして出発。
ずっと稜線沿いの太陽の下、岩、急登が続く道。かなりキツいです。
Sky High Meeting For Hiker で、トレイルログの佐井夫婦からいただいた、トレイルケーキと、トレイルバー。ラムがいっぱい入っていてとても美味しかったです。
薬師岳周辺は岩場がずっと続く。
薬師岳のカール。
疲れた身体に、薬師岳の最後の登りはとても厳しかった。
このあたりで、いきなりカメラ(SIGMA DP1)が壊れた...。理由不明。
そうえば、初日スタートしてすぐに時計(スントコア)の電池が切れた。
JMTでもヨセミテに入る瞬間に同じ時計の電池が切れた...っけ。ついてない。
ようやく、薬師岳の向こうに、人のいる太郎平小屋からあがる煙が見えた。人の営みがうれしい。あの小屋の手前に今日のゴールがある。
薬師岳頂上。ハイク気分でやってきたけど、薬師岳... 頂上に付いたときにはガッツポーズでした。すっかり登山気分満喫です。折立からの登りとは全然違う厳しさでした。五色から薬師岳の道は、まるで修験道のようで、柔らかい土のトレイルが好きな僕らの好みとは少し外れてしまうけど、登山としては素晴らしい山だと思いました。
これまで歩いてきたトレイルを振り返る。トランスジャパンアルプスレースに参加する選手は、室堂よりもさらに奥、日本海から早月尾根、劔岳、立山、この道を通り、1日で三俣蓮華まで行ってしまうと聞いている。なんともすごすぎる話だ。
槍ヶ岳に、雲ノ平が良く見える。
赤から、紫、紺へと、どんどんと景色が変化していく。薬師岳の中腹では完全に夜となった。沢沿いの道を、ヘッドライトで慎重に降りて行く。一度歩いた事があったが、なかなかテント場に着かないので、道が間違っていないかと心配になった。
薬師峠のテント場には、流石に誰かいるかと思ったが、山中から、テントの明かりを見つける事が出来なかった。ようやく誰もいないテント場に付く。朝4時から夜6時まで14時間の行動時間。ほとほと疲れた一日だった。
小屋はぎりぎり営業はしてはいても、テント場のトイレは締まっていた。水場も沢まで戻って汲んできた。テント場から小屋まで20分、ビールやコーラを買いに行きたいと思っていたけど、そんな元気は残っていない。yumiは疲れ過ぎてご飯も喉が通らない。ご飯を食べないと、食料が減らない。つまり軽くならないので、yumiの分もと思って、カレーやら、パンやらハムなど...たくさん食べた。食料はたくさんあっても、コーヒーや、疲れたyumiでも食べれるようなさっぱりとしたスープなどの食べ物を用意してなかった事を後悔した。標高も少し下がったので、昨日よりも暖かいが、疲れているyumiは寒いと言う。疲れてご飯も食べれないので、身体の熱量が足り無いのだろうか...。身体から熱を発しないとシュラフが暖かくならない。明日以降天気が崩れるのかが気になる。今日も誰一人登山者に会う事は無かった。