5.14.2014

ヒマラヤ日記 17日目


今ジョムソンのゲストハウスでこれを書いてます。
時刻は夜の8時30分。夕食を食べてベッドの中です。このハイクをトロンパスを越えてムクナートで終わる事も出来ました。何故なら、ムクナートまでジープが入る事が出来るから、そのままポカラまで帰る事も出来ます。(ガイドさんはチャーターしてポカラまで帰れると言っていましたが、実際は乗り継ぎになるようですので、当日中にポカラまで帰るのは難しそうです。)でも、ハイクは終わりません。今日歩いた道も中々壮大でした。村々を繋ぐ道も、これまでとはまた違った魅力に溢れていました。途中崖の向こうに、はるか昔の遺跡のような場所も見る事が出来ました。マナスルサーキットからここまで来ましたが、景色だけでなく、身体で感じる乾いた感じや、風土など、峠を越える度に新しい国に辿り着いたように感じます。これをジープで通り過ぎるのは勿体無い。行った事はありませんが、中南米の何処かを歩いているように感じました。そして、いつも食べるダルバートの味も変わっていきます。特にここムスタン(この辺りの県?)の味は格別に美味しいのです。お酒もこのあたりのロクシーは、アップルブランデーという名で、リンゴから作るロクシーを味わう事が出来ます。元々は、今日泊まっているジョムソンを今回のヒマラヤハイクのゴールとしていたのですが、ジョムソンから一時間程先のマルファという街がとても美しいと聞き、マルファを僕らのゴールとしました。今日は本当はゴールのマルファという街迄行く予定だったのが、途中お昼を食べたエクレバティ(一軒茶屋という意味)からジョムソンまでの道程が台風のような強風で由美子が疲れてしまい、このジョムソンに泊まる事になりました。強風の中歩きながら、ガイドのスバシさんがこの時期のジョムソンは午後から風が強くなると言っていた事を思い出しました。噂ではジョムソンはムクナートみたいな開発された大きな街と聞いてましたが、川沿いの柳ような木は美しく、通りには所々石畳がしかれ、大きな学校に通う制服姿の子供達。良い雰囲気の街です。久しぶりに熱いシャワーも浴びれたし、ハイクを始めてから割と全うなWi-Fi環境に始めて出会うこともできました。街の中、道路に寝ている犬に混じって牛が犬のように其処らで寝ていたり、勝手気ままに散歩している姿は面白くも感じます。また、露天でアンモナイトの化石を売っていてまさか本物じゃないよなと思ってネットで調べてみたら本物のようでした。街の横に流れる川で化石が取れるようです。そういえば、ここに来る途中、黙々と石を割っている人を見る事がありました。ヒマラヤは昔は海だったという話しを思い出すいいお土産になりそうです。明日はゆっくりと最後のハイクを楽しもうと思います。

 ジャコットの村




 越えてきたトロンパスを振り返る


崖の中腹に洞窟と道らしきものが見える
左には壁の跡らしいものも見える
 ジョムソンの博物館で知った所によると実際に昔の遺跡だったらしい。
途中すれ違ったガイドさんは何も知らないと言っていたので、さだかではありませんが...。
洞窟はネパールのいたる所にあって、昔旅する人も岩屋として使っていたらしい。