5.12.2014

ヒマラヤ日記 15日目


今、トロンパスの手前のハイキャンプのロッジでこれを書いています。標高は4887m。驚くことにこんな高所まで立派なロッジがあるのです。ロッジは明日トロンパスを越える人達で溢れかえっています。これまで幾つかのロッジに分散していた人達がハイキャンプただ一つのロッジに集まるのだから当然といえば当然かもしれません。僕らは部屋を取る事が出来ましたが、遅く来た人は部屋が取れないのではないかと心配します。テントを張るにも雪融けの地面はぐちゃぐちゃで余り宜しく無い感じです。まだハイシーズンではない今この状況ですので、秋のハイシーズンは、部屋に泊まるのは至難の技かもしれません。このロッジの食堂を見渡すと殆どが白人です。アジア人はガイドポーターを除いたら5%いるかいないか。黒人系はゼロです。このロッジのすぐ下のロッジは、音楽もいまどきで、ここはどこのヨーロッパだ。と思うような雰囲気で驚きました。






朝の気温は-10℃程 地面も凍っている。 




 流石に寒いのでレインパンツを履く。今回はウインドパンツを持っていかないで、ウインドパンツ兼レインパンツとして、パーテックスシールド+のマウンテンイクイップメントのサイクロンパンツを持っていった。この素材抜け感すごく良く、超軽量で、かつポケットがついているので使い易かった。そしてうれしいのが、黒以外でいい色がある事。上に黒系の服が多いので、パンツの色を変えたかった自分としてはいいお買い物でした。



左にトレイルが見える。




ここまでの道のりは、流石に高度が高いので、前回の反省を踏まえて、慎重に高度を上げてきました。早朝の気温はー10度。ロッジの水道も、地面も凍ってます。途中、遠くの山肌にシープの群れを見つけたりもしました。標高が5000mに近づいてくると、これまで下から見上げてきた白い雪で覆われたヒマラヤの新しい面が見えてきます。多くの人達が登って行く中で、高山病が原因かは分かりませんが降りてくる人もいました。今の所2人とも高山病の兆候もなく、問題なく明日、早朝早くトロンパス越えに出発出来そうです。ようやく僕等のヒマラヤハイクも終わりが近づいています。