12.31.2011

NZ Te Araroa 装備表

2011年は大変お世話になりました。2012年も山と道を宜しくお願い致します。



山と道はニュージーランドのロングトレイルTe Araroaをハイク中です。
2月下旬近くに帰国する予定です。
期間中フェイスブックに情報を定期的にアップしていく予定です。
宜しくお願い致します。


NZ Te Araroa 準備篇


今年は新年をニュージーランドに向かう飛行機の中で迎える事になりそうです。
Te Araroa(テ・アラロワ)は、ニュージーランド(以下NZ)を、南島、北島を繋ぎ縦に横断する3000kmのロングトレイル。繰り返しになりますが、僕たち山と道は、Te Araroa(テ・アラロワ)を南島を中心にセクションハイクする予定です。くわしくは帰国してから色々と報告をしたいと考えていますが、これまでざっと集めてきた情報と、今回のハイクで用意したギアを少しだけご紹介出来ればと思います。

NZのハイクに興味を持てば、必ず行く着くwebサイト。
100Pをこえるガイドブック(PDF)のダウンロードなど、まずこのサイトを見てもらえれば、NZのトランピングがどんなものなのかを理解していただけると思う。はじめにこのweb サイトを事細かに見て勉強をさせていただきました。

次に入手したのがこの本。全国の代表的なトラックの情報を知る事が出来ます。少し情報が古くなっていて、山小屋の宿泊費や交通費は記載の情報よりも現状は上がっています。

DOC
DOCは、Department of Conservationの略で、ニュージーランドの登山道、山小屋など、国立公園の整備、保全、管理している国の公共機関。webサイトには、トラックの情報が記載されている他、国立公園の入口となる街にはビジターセンターを構えている。ロンリープラネットに記載されていないトラックの情報や、リアルな情報はこのサイトにアクセスして調べた。

当初は、Te Araroaに行くつもりは無かった。まだオープンしたばかりのトラックに、アメリカのようなハイクカルチャーはどこか期待出来ないような気がしたし、ロングディスタンスハイクはまだ遠くの存在のように感じていた。代表的なトラックを回って帰国しようと考えていたけれども、PCTをスルーハイクされた長谷川さんや、今年トリプルクラウンを達成した船田さんと話をさせていただき、たくさんの刺激を受けて考えが変わっていった。
そして、現実的にTe Araroaに挑戦しようと思ったのは、このサイトの情報による所が大きい。Te Araroaは、全国に広がるたくさんのトラックを繋げながら、南北を縦に横断していくトレイル。Te Araroawebサイトには、この3000kmのトレイルを歩く為に必要な詳細なMAPをダウンロードする事が出来る。そして、オープンしたばかりのこのトレイルをスルーハイクしたハイカーのブログをリンクする事で、よりリアルにTe Araroa
知る事が出来た。

Te Araroaをスルーハイクした二人のブログ。写真、映像、ブログを通じて、Te Araroawebサイトで手にいれる事が出来なかった臨場感をこのサイトで知る事が出来ました。
この人達だけでなく、様々なハイカーのリンクがTe Araroaのサイトにあるのですが、その中の一人は、冬にアメリカのAT(3500km)を歩きはじめて、初夏にはスルーハイクし終わり、そのままCDT(約4500km)をスルーハイクして、冬に季節が逆のTe Araroa(3000km)をスルーハイク。アメリカが春になる頃に、戻ってきてPCT4200km)をスルーハイクしようという情報を見つけました。16月間~18月間で、1万5000kmを越える距離を歩き旅する計画になります。



左:山と道U.L.FlamePack ONE Diamond Ripstop ver(35~50L)(試作品)
右:MINI ONE(約25~35L) 試作品


左のFlamePack ONE Diamond Ripstop ver(試作品)は、新しい素材のテストを兼ねた試作品。右はMINI ONEの新しい試作品。これらのバックパックでTe Araroawを歩く予定です。自分たちの道具を壊れるまで使いきってきたいと思います。



with 900 FP Down 803g

 Te Araroaを小さなMINI ONEで行くの?と思った人もいるかと思います。最近カップルで歩く人も増えている中で、どうやってULを試すか考えている人もいるでしょう。
その解決方法の一つとして、今回二人用のシュラフを持って行く事で、相方の荷物を大きく減らす事にしました。二人用のシュラフのアイデアは、トレイルログの佐井夫婦、pandamanを参考にさせていただきました。


裾の絞る事で、下半身を包みこみ、上半身は掛け布団のような使い方をします。
ダウンは900FP。ナイロンリップストップのコーティングはDWR(耐久性撥水)加工。
nunatakの二人用のDual Arc Alpinistも検討しましたが、Jacks ‘R’ Betterは値段の割にクオリティも高く現状満足しています。

 広げると完全な掛け布団w 実際に冬の掛け布団としても家で使っています。




Te Araroaを繋ぐ街はとても小さく、山から降りても、燃料やお湯で戻せる軽量の食料を入手出来るかが不安でした。お湯で戻せない食料は、火をより多く使う必要もあります。燃料確保が不安な中で、燃料を自然の中で現地調達しようと考えました。落ち木を燃やすウッドストーブとアルコールストーブを兼用出来るTrail Design Sidewinder Ti-Triを使う事で無理なくハイクをしていきたいと思います。

他にもいくつか道具を揃えつつ準備をしてきました。
出発直前に今回の装備表をアップしたいと思います。


12.11.2011

Hiker's Party2011 ロングディスタンスハイクの現在

今年もハイカーズパーティーに参加してきました。
毎年楽しみにしているハイカーのイベントです。
今年は、ロングディスタンス(長距離)ハイクの現在と題して、アメリカの3大トレイルの一つPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)4260kmを2010年にスルーハイクされたハイカーズデポの長谷川さん、今年ATをスルーハイクされてトリプルクラウンを達成された船田さんをゲストに迎え、ロングディスタンス(長距離)ハイクとはなんぞやを、スライドと共に知れるイベントになりました。

左が長谷川さん 右が船田さん。
特に印象に残ったいくつかを。

ロングディスタンス(長距離)ハイクとは、長い距離のトレイルを、定期的に町に降りながら食料や燃料を調達しながらハイクし続ける事。


日本でも町を経由しながら食料・燃料を調達しながらのロングディスタンスハイクの可能性はある。


おじいさんも、おばあさんも、はじめてハイクする人もロングディスタンスハイクに挑戦している人はいる。


何故、ロングディスタンスハイクに挑戦するのか?「憧れ」と船田さん。


半年ものロングハイクにかかる費用。100万円手前の費用がかかる方もいれば、7万円でスルーハイクする人もいるらしい。船田さんはその中間ぐらい?


ハイクしはじめの1週間ぐらいは、あまり食事の量は多くないが、2週間目以降、身体の蓄えを消費しつくすと、ずっと行動中何かを食べながら歩くぐらいに、食事量が増えるらしい。


などなど。

「憧れ」と答えられた船田さんの言葉がとても印象的でした。
何故山に行くのか....自分も多分「憧れ」という言葉がとてもしっくり来るような気がしました。映画やアニメ、漫画、小説などなど、子供の時から刻まれてきた冒険への憧れが山に繋がっているような気がします。特に、スポーツやハードな山行よりも、出来るかぎり遠くへ、生活道具一式を背負った旅へ。ロングハイクに感じる匂いが、とても刺激的で、憧れます。

僕たち山と道も、JMTセクションハイクに続き、年末から今年オープンしたばかりの、ニュージーランドの北島、南島を横断するTe Araroa(テ・アラロア)3000kmのロングトレイルを、南島を中心にハイクしてくる予定です。ロード・オブ・ザ・リングの撮影舞台にもなった自然を自分たちのバックパックを背負って歩き旅してきます。
Te Araroa(テ・アラロア)は、まだオープンしたばかりで開通していない箇所もありますが、もうすでに、スルーハイクに挑戦して達成した人達もいます。僕らは今回スルーハイクではなく、セクションハイクとなりますが、厳密にTe Araroa(テ・アラロア)を歩く事をにこだわるよりも、出来るかぎり面白そうなトレイルを歩きながら、Te Araroa(テ・アラロア)を中心に楽しみ、少しでもハイクとは何かを掴んできたいと思います。











12.08.2011

鷹取山岩稜登山技術講習会

鎌倉から近くの鷹取山でクライミング訓練に参加してきました。

教えていただく先生は、山岳ガイド川名さん。ワンダーフォーゲル今月号の表紙でKIKIさんと一緒に表紙に登場しています。ヤマケイの山の実践講座山男塾の講師でもあります。

鷹取山は大小様々な壁(高い壁はビル10階だての高さにも相当する45m程)があり、周りの山々とハイキングコースで繋がっています。鷹取山、フリークライミングで検索すると、川名さんが昔作られたwebサイト「鷹取山で遊ぶ」に繋がります。川名さんの鷹取山岩稜登山技術講習会は、人数が集まる週末は財布に優しいカップル価格もあるそうです。

午前中は、ロープワークと小さな壁でクライミングと懸垂下降の練習を行いました。クライミングはビビるyumiも懸垂下降は楽しいようです。

午後からは、さらに高い壁で懸垂下降訓練。yumiはかなり楽しんでいました。
タッタ..シュルシュル〜と、まるで映画の一コマのようで最高です。

 次に、さらに高い壁で懸垂下降とクライミング。レベルを上げていきます。yumiは懸垂下降は喜んででやれるけど、フリークライミングは怖くて断念。


はじめて、道具を使ってクライミングをしましたが、道具も、クライミングもかなり面白かったです。家にかえって勉強です。

 ガイドの川名さん。最近、ネパールのメラピークの山行に行ってこられたばかり。北八ヶ岳の黒百合ヒュッテで北八・地酒の会をやられたり、かっこいい山男です。


いろいろな場所でいろんな人がクライミングしています。

 鷹取山は、自宅からもハイキングコースを繋いで歩いてこれそうです。今度はハイクがてら遊びにきたいと思います。鎌倉の遊びフィールドが広がりそうです。
危険 立ち入り禁止の前でパチリ。完全装備のクライミングはOKのようです。

最後に懸垂下降で降ります。

 鷹取山から東逗子までハイクして帰ります。

 途中、二子山に抜けれそうな道も教えていただく。このトレイルが二子山に抜ける事が出来れば、自宅からほぼ山伝いに、三浦半島を横断出来そうです。

 お寺の境内に出て降りればすぐに東逗子の駅に着きました。
新しい山の楽しみがさらに広がりそうです。



11.29.2011

ハセツネトレイル 二日目

少し寒くて、起きてみると1時30分くらいだった。少しぼーとして、寒いし歩いて暖まろうと思った。早速片付けをして、ゴミや忘れものが無いかチェクして、2時前には出発した。真っ暗の中ヘッドランプ(ペツルティカプラス2)で照らしつつ歩く。出発前に電池交換をしてきたけど、光量ってこんなもんだったけ。もっと明るかったような気がしたけど。


 2:06数馬峠。月明かりで、海が輝き、富士山のシルエットが美しかった。昼歩いてもとても美しい峠だと思う。笹尾根は予想以上に気にいった。次回は、奥秩父から歩いてきたい。三頭山の手前で、サンドイッチを作り食べる。昼間は動物の気配がしなかったけど、夜はそこら中で動物の気配や動く音が聴こえる。鳥がトレイルの上で寝ていたりして、そばを歩くと驚いてふらふらしながら飛び立っていく。木にあたらないかと心配になる。4:00頃三頭山の避難小屋に着く。避難小屋で、カップラーメンでも食べようかと思い、中をおそるおそる覗いてみると、奥に一人寝ていらした。起こしてしまったみたいで大変申し訳無い事をしてしまった。挨拶を交わしてさらに先を急ぐ。

 5:03 鞘口峠で、アルコールストーブに火を付ける。熱暴走してびっくりした。色々と考えると安定的に火力が得られるカルデラコーンはすごいなと思ったりする。火力を無駄にする事なくカップ全体を暖める事が出来るしね。そう書いていたら、カップの熱伝導率がとても気になってきた。暖めたお湯で、カップラーメン(カレー味)を食べて、コーヒーを飲んでいると、夜があけてきた。
最後まで歩いて電車にのって帰るよりも、日の出山からつるつる温泉によって帰ろうかと考えてみる。





 鞘口峠から風張峠に向かう途中の小高い山で日の出を見た。山全体が日の出に照らされてオレンジ色に変わる美しい一瞬。ようやく折り返し地点を回った気がする。向こうに、これから歩く山々が見える。

 落ち葉が積もって足が埋もれる場所もある。落ち葉をけちらせながら歩く。

 風張峠の先から、月夜見山(いい名前だ)に向かう途中アレ!という事が起きた。地図が古いのか、道路に出ないはずの所で道路に出る。道を間違えたのかと思い、折り返してみるが間違いでは無い。地形を見て、場所を特定して、地図が間違っていると確信する。道路を進んでいくとまた山に入る標識が出た。

月夜見山から、また道路に出て、右に100m程戻ると、駐車場から御前山に向かう登山口に入る事が出来る。駐車場には、7:35に到着した。日影になるとだいぶ寒い。パタゴニアフーディニのフードを頭にかぶって歩く。


  足がかなりへとへとになってきている。ふらふらになってきている。足が不調だと感じて、暖かい場所でひなたぼっこしながら所々休んで歩いていく。誰もいないので、トレイルの上でもゆっくりと休む事が出来る。


 御前山の手前の山でサンドイッチを作って休憩。足がますますまずい感じになっている。最後まで歩ききるどころか、どう下山するかに考えがシフトしてくる。とはいえ、このまま下山するのは面白くないので、奥多摩のもえぎの湯へ下山しようと決めた。

9:55御前山 膝が痛くて仕方がないので、適当の木を拾って、ハイカーの杖(Hiking Stick)とする。ひさしぶりのダブルストックで歩いてみて驚いた。すごく歩きやすいw
両方の杖に力を入れて歩いていく。ひさしぶりに重たく、ずっしりとした杖を握り、身体を預けながら歩く中で、トレッキングポールの事をいろいろと考えてみる。山と道の自作ポールは、身体の重さを預けるよりも、歩くリズムを刻む為に使う。その為に力を込めすぎないようにグリップを握りやすい形状にはしていない。ただこのような自体になると、グリップと重さ(バランス)について考えてしまう。

御前山の避難小屋の前のトレイルで本日はじめての登山者と挨拶を交わす。避難小屋で水を汲み、先へと進む。


 このあたりは、雰囲気が良かったです。

 鋸山の手前の大ダワで一度道路を渡る。トイレもある。

11:46  ほぼ50km程歩いてきたハセツネトレイルから離れて、鋸尾根を奥多摩へと向かう。

 鋸尾根は岩場も多く、痛めた膝にかなりキビシイ....。ゆっくりと歩いていく。

 昔の三角点?こんな漢字を使っていたんだ。普段あまり意識していなかった。

 草も黄色く紅葉していてきれいで良かった。

 雲取山方面。なかなか前に進まない。

 神社の手前で石が積んであった。ケルンとも違うようだけどなんだろう。

 愛宕神社を越えるともうすぐ奥多摩駅。神社の裏の長く急な階段を降りて振り返る。転んだらかなり危ない階段。

14:08下山。腹も減ったので、とりあえずそば屋に入って、澤乃井の新酒と、さしみこんにゃくで一杯。天ざるを食べてから温泉に向かう。ゆっくりと休んで少しは回復したが、やはり膝は痛い。足をかばいながら、帰りに三鷹のハイカーズデポに寄る。足が痛い事をスタッフの長谷川さんに伝えると、膝を見てくれると言う。診断をしてむらうと、腸脛靭帯炎と診断された。長谷川さんも最近やられたらしい。膝の外側がズキズキと痛むのだが、実は膝が痛んでいるのでは無く、足首から、お尻にかけての靭帯が痛んでいるらしい。少し休んだだけでは直らないとの事。年末から長いハイクに出る予定なので、どうにかしたいと相談をすると、長谷川さんも一日で直してもらったという靭帯の緊張を解くマッサージをしてくれる病院を紹介してもらった。帰ってから早速予約をする。有名なランナーも通っている四谷にある医院らしい。

ハセツネトレイルは途中敗退に終わったけど、ひさしぶりに、身体一杯歩けて、とても満足だった。静かで良かった。特に笹尾根は気にいった。次回奥秩父から高尾に向けて歩いていけば、少しずつ山が低くなっていく事を味わえるし、景信山まで来れば、茶屋で天ぷらをつまみながら、富士山を見てビールを飲める。問題はどこの温泉に入るかだけど。出来れば、奥秩父から高尾を抜けて、丹沢まで帰ってきたいものだ。


歩行時間約12時間 歩行距離約25km ハセツネランナーはすごいですね。





11.27.2011

ハセツネトレイル 1日目

ハセツネ(長谷川恒男)CUP。数多くのランナーが毎年参加する日本最大(距離の長さではなく)のトレイルランニングレース。参加した事は無いけれど、有名なレースだけに、なんとなくぼやぼやと過酷なイメージを思い浮かべる。ハセツネに参加出来る体力は持ち合わせていないけれど、奥多摩をぐるっと一周ハイクしてハセツネトレイルを体験してこようと考えた。70.1kmという距離も東京近郊のロングハイクと考えると丁度良い。紅葉も1000mよりも下がってきているので、紅葉を見ながらの、ひさしぶりのソロハイクも楽しみにしていた。


 7:39に武蔵五日市駅に到着。駅から今熊登山口に向かう道は、駅前の道の高架下になるので少々分かりにくい。駅から登山口まで30分程歩いたが、バスも駅から出ているみたいだ。

 今熊神社から登山口がはじまるが、間違えて今熊林道に入ってしまった。途中から最近ハセツネカップが開催されたとは思えないトレイル状況になったので、神社まで戻ってきた。

水800mlと2泊分の食料を含めてパックウェイトは5.8kg 食料はパンとハム、チーズ、イチジクのドライフルーツのサンドイッチをメインに、夜はカレー。サブでカップヌードルを持ってきた。2泊分の食料はあるが、基本1泊で歩こうと考えているので、食料は少なめに用意した。

 9:15 実際の登山口は、今熊神社の境内から続く。神社にいた人から「猿を見ましたか?」と聞かれた。境内を猿が歩いていたらしい。駅についてから登山口まで道に迷ったりで1時間30分程かかってしまった。


 快晴でとても気持ちの良い朝、杉林中心の森を歩く。杉の匂いが良い。登山者もほとんど会わない。

11:58 吊尾根への分岐。峰見通りよりも若干道が荒れて、道も若干分かりにくい所もある。 杉から広葉樹も増えて、所々紅葉した木もあり森がより豊に感じるようになってくる。笹尾根まではずっと展望も少なく樹林帯の道が続く。


 13:09 八王子市最高峰醍醐丸に出る。きれいなトレイルに復帰する。ここで休んでいるとトレイルランナーにこの日はじめて出会った。



笹尾根は道も広くとても静かで、所々紅葉した木々が目を楽しめる気持ち良いトレイルが続いた。所々富士山も見えるなど展望も楽しめる。

 15:51浅間峠の休憩舎

 今回、登山道に入るときに持っていた飲料水は500mlの水と300mlぐらいのコカコーラ。これまで水の補給場所も無く水も少なくなってきた。日も落ちてきてもうすぐ暗くなる。地図をみると、この先の日原峠に水マークがある。日原峠に付く頃には夕日は山に沈み、山はどんどんと暗くなってきていた。日原峠から5分程外れた水場に水が豊富に流れていた。2L程汲んでトレイルに復帰する頃には、夕焼けも終わり夜に変わりつつあった。水はセイシェルで濾過する。

 暗くなる中、サンドイッチを作って食べてナイトハイクを楽しんだ。これまで動物らしい動物には出会う事はなかった。このまま当初目標としていた三頭山の避難小屋を目指してみるが、身体も疲れてきていた。空気も冷えて風も出て来る。18:30頃笛吹峠の先の風の少ない場所でビバークする事にした。ふっかふかの腐葉土の上に、シルタープを張った。今回はじめて持ってきた農ポリ(パンダマンさんありがとう)のグランドシートを試してみる。滑りやすいかなとも思ったが、山と道マットは農ポリの上で滑る事は無かった。

お湯を湧かしてカレーを食べる。少し火が強すぎる。シュラフはハイカーズデポのダウンバッグ。インナーダウンのフードをかぶり潜り込む。風も出ていたのでもう少し暖かいシュラフでも良かったかもしれない。多分1〜2時くらいに目が覚めるだろうから、起きてまたナイトハイクを楽しもうと思いご飯を食べてすぐに眠った。気が向くままに歩き、疲れては寝て、起きてまた歩く。ソロハイクななんとも自由で楽しい。


1日目に歩いたトレイル。歩行距離約30km程。