5.14.2011

山と道サコッシュ




山と道サコッシュ
長さ調節が容易に出来るハイキング用サコッシュ

標準販売価格:¥4,600(¥4830税込み)

本体:W27cm x H18cm
ポケット:W27cm x H15cm
マチ:9cm(本体4.5cm x ポケット4.5cm
素材:Fibermax 64Spinnakers
ショルダーベルト:70 Denier PU Coated ripstop nylon fabric/ Coolmax
重量:39g




*ハイキング用サコッシュ

サコッシュは元々は自転車レースのドリンクの受け渡しなどに使われるタスキがけの簡易バックです。
ハイキング用サコッシュは、ハイカーズデポのハイカーサコッシュを経て、今ではハイカーの必須アイテムとして認知されつつあります。その特徴は、歩行中に必要な物の出し入れを容易にし、バックパックの上げ下げに左右されずに、常に必要な道具を胸元に置いておく事が出来ます。素材も強度のある、薄く軽い素材を使う事によって身体に負担をかけない重量、デザインとなっています。

日本の山は起伏が激しく、登りの際に、足を大きくあげる事が多くあります。
山と道サコッシュは、長さ調節を行う事によって、ハイク中に足がサコッシュにあたらないように、胸元にサコッシュを引き寄せる事が出来ます。そして、荷物を取り出したいときには、紐を引き下げて、荷物の取り出しを行う。それらの動作を、山と道サコッシュは容易に行う事が可能です。


 





















マチを大きくとっています。


*自転車にのる際にも、邪魔にならないように、身体に密着する事も可能です。

山で一番使うであろう昭文社の山と高原地図のサイズにあわせて、大きすぎないサイズにしてあります。袋を小さくする事によって、必要な物の出し入れ最小限にして、入れやすく、取り出しやすくしています。

素材には「the most durable nylon in the world」というメッセージを発信しているスピンネイカークロスを使用しています。色も美しく、張りのある生地です。






実際のカラーと異なる事がございます。
特に、Neon(蛍光)カラーの発色はモニターでは表現出来ておりません。





商品のご注文に関しましてはコチラ



商品に関するお問い合わせは以下に御願いします。
yamatomichi(a)gmail.com  山と道 夏目宛

丹沢二泊三日 DAY1 大倉尾根〜塔ノ岳〜丹沢山

GW空けの日曜日。試作品の完成を待って、テストハイキングに出かけた。

15:00に大倉尾根を上がりはじめる。


上がりはじめて30分程で現れる分岐をまっすぐ進むと、大倉高原山の家に出る。ここには丹沢唯一のテント場がある。




丹沢は、これまでに一番良く訪れた場所。都内からの日帰りコースで、お勧めのトレイルを紹介するときには、ヤビツ峠から塔ノ岳を経て、大倉に降りるトレイルを一番に紹介している。理由として1)交通の便が良い。新宿からも近く、最終地の大倉では夜9時頃までバスが走っており、帰りを気にせず安心して歩く事が出来る。2)交通費が安い。小田急線とバスを繋いだフリーパスが充実している。
3)トレイルの面白さ 高低差のバランスが良く、登り一辺倒でもなく、見晴らし、鎖場、森、トレイルの魅力がギュっとつまっている。4)山小屋の多さ。 奥多摩と比べても、丹沢の山小屋の多さは突出している。5)歩行距離。通常7時間程のコース。はじめての人には大変だけども、一日を通して歩き通すことが出来てかつ充実度が高い。歩き慣れている人には、焼岳から大倉までを抜ける縦走コースをぜひともオススメしたい。ヤビツ峠からのコースは人も多いが、こちらは人も少なく、高低差の少ない気持ちよいコースを長く歩く事が出来る。水場が少ないのがネックだが、山小屋で補給可能。ヒルが多いと良く言われる丹沢だが、5年かよっていてハイキングコースで蛭に会った事はまだ無い。(ただし増えているとは聞いている。)




16:20 堀山の家
数多くある丹沢の山小屋の中でも自分が一番好きな山小屋。
大倉尾根は通称バカ尾根と呼ばれる程、登り一辺倒のキツいコースだけども、この堀山の家までなら、気持ち良くトレイルを歩く事が出来る。この山小屋をゴールにして、ふらりと毎週のように来るお客さんもいる。




堀山の家の前では、小屋のなっちゃんのお手製のリースが売られている。密かな丹沢の名産品。




堀山の家のヒゲさん。実はキティマニア。この人はカウンターカルチャーの生き字引のような行き方をしてきた人。カウンターというと肩肘を張った感じが少しイヤだけど、この人は素のまま詩人のようにやってきたのだろうと思う。何度来ても何度話し手もびっくりするような過去の話に驚くばかり。そして面白い。




薪ストーブを囲む。小屋にはジャズやクラッシックが流れている。時にはお客さんが持ってくるお土産物や、お酒をシェアして遅くまで飲む。




7月の海の日にこの堀山の家で展示受注販売会を開催する予定。
その前にも都内、神戸にてバックパックのお披露目会を開催したいと考えているのでまた報告します。




丹沢には鹿が多い。都心からこんなに近い山に、鹿がいる事にはじめは驚いた。鹿は大きくてかっこ良い。




16:17塔ノ岳頂上 丹沢山系は今でも修験道として使われている。僕は以前、何度か早朝に、毎日丹沢を登山する修行を行うお坊さんに会った事がある。ホラ貝を吹きながら歩いていた人もいた。頂上からは、富士山をはじめ、相模湾、都心までを一望出来る。空気が澄んでいれば、房総半島まで見える。




塔ノ岳から蛭ヶ岳までの稜線は、高低差も少なく、素晴らしく気持ち良い稜線を歩くコース。とくに僕は富士山に夕日が沈むこの時間帯にここを歩くのが好き。




何度もの修正を経て、ようやく自分でも納得の行く形に近づく事が出来た。ビルダーのyumiに感謝。




この日の夕食のメインは水餃子。
後は、自家製ビーフジャーキーや、カレーなど。
おやすみなさい。


後日DAY2に続きます。







5.11.2011

丹沢 二泊三日 テストハイキング

富士山を望む二泊三日のハイキングに行ってきました。
後日ブログにもアップしますが、先行して詳細をフェイスブックのファンページにアップしました。


5.05.2011

自作ビーフジャーキー

自作ビーフジャーキー作りに挑戦。

1)安い牛肉を200g程購入。焼き肉のたれにつけて、冷蔵庫で一晩寝かす。


2)キッチンペーパーでタレを拭き取る。


3)デイハイドレーターで、5時間程乾燥させる。


4)完成。肉のうまみが凝縮して美味しい。
脂身が少ない肉の方が良いらしいが、これは好きずきだと思う。
市販のビーフジャーキーよりも肉のうまみや、肉の油分が残っていて、肉!という感じ。
出来立ては特に美味しい。



フェイスブックのファンページにも情報をアップしはじめました。
こちらもよければクリックしてください。




富士山 残雪期 吉田ルート

丹沢の堀山の家を毎週のように手伝っている中島さんから5月の富士山登山がとてもいい。と聞かされていた。中島さんは、堀山の家だけでなく、富士山の山小屋や八ヶ岳の山小屋も手伝っている人だ。5月、は天候も落ち着き登りやすいらしい。

スバルラインの開通を待ち、吉田口から登りだす。GWの中日たくさんの登山客や、山スキーヤーがいるのかと思いきや、以外と登っている人は少ない。途中まで従来の登山道を上がり、7合目手前あたりから、クランポンを装着、登山道を離れ、本来はブルトーザーで資材を運び出す斜面を登りだす。雪は良い感じで締まり、とても歩きやすい。8号目を越えたあたりで、雪が固く凍りだし、やがて、クランポンやアイスアックスが刺さりにくくなる。登ることは出来るが、滑落した際に停止措置を取れる自信が無くなってきたので、9号目手前で撤退する事にした。その日はほとんどの人が9号目あたりで撤退をした模様。
今年は5月下旬あたりがベストかもしれない。

3000mを越えたあたりから、雲がすぐそばを抜けていく。
広い雪の白い斜面に、雲が作り出す影がとてもきれいだった。

帰りは、数百メートルの距離を数度に分けてシリセードで一気に滑り降りる。最高に楽しい。夏目)












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5.02.2011

はじめてのU.L.ハイク

はじめてU.L.ハイクに行ったのは八ヶ岳だった。

ちょうどその前に、念願だった雲の平にいくために、連休を使い、折立から薬師岳を経て、雲の平、西鎌尾根、槍ヶ岳、上高地までソロで4泊5日の縦走を行った。新宿や渋谷を思わせるような人の多さを除けば、すばらしい景色の連続だった。ただ、装備の重さにひきづられて、感動を心で体現したいと思っても、どうにも身体が動かしずらい。重たい装備を背負う事に誇らしさを感じたときもあったが、それでも、この場所がもたらす感動を身体が受け止められていない現実に、少し困惑した。途中、何度か、小屋泊の軽量装備の人々に抜かれていく。とても気持ち良さそうだった。
そして、4日目の小雨で霧がかった西鎌尾根を、誰もいない中、ゆっくりと歩いていく僕を、トレイルランナーのカップルが軽やかに抜きさっていった。霧の中で全体的にグレーで岩しか見えない中、そのトレイルランナーがとても美しく感じられた。

下山後、アルコールストーブとすぐにシルタープを買った。バックパックは普段使いしていたブラックダイヤモンドのRPMに、入りきらない荷物を外付けして、八ヶ岳に向かった。



パックウェイトは確か一泊二日で4kg程だったと覚えている。はじめて張るタープに手こずりながらも、タープの下で、静かにアルコールストーブに火を付け、パンやチーズ、ハムを食べる。ときおりウィスキーを流し込む。半分寝袋に入った身体を横にすれば、暗闇に消えて行く森が見える。アルコールストーブは、ガスストーブのように火の調整が出来ないかわりに、火を起こしている感じがする。火がとても貴重に感じるのだ。

そして、そのまま、自然の中で眠る。
夜明け前に起きれば、自分が森の中にいる事を実感する。自然と自分を遮るものが無い原始的な喜びに心が満たされている。

タープを撤収し、朝日を見ようと、赤岳を目指して、夜明け前の一番暗い夜を月明かりの下登っていく。
自然の中にいる感じがずっと途切れる事なく、心も身体も外に繋がっている感覚。

夜明け前の赤岳頂上はガスに包まれてしまった。
朝日を見ることは出来ないなと諦めて、稜線を歩きはじたときに、日の出が始まった。
唐突に太陽が現れた瞬間、みるみる内に、ガスが晴れていく。全てがグレーだったのに、まるでアニメーションを見ているように、壮大な景色へと変貌を遂げていった。
光は、反対の雲に自分の影を写し、ブロッケン現象を作り出す。自分の影を中心にいくつもの虹が取り囲み、僕の影が大きな光の輪を背負っているみたいに見えた。





心が感じるままに、身体を動かしていく。どこまでも、どこまでも、歩いていくことが出来る。ときどき走ったりもした。

自然の奥深い場所で、ただシンプルに、原始的な喜びと、身体の外と身体の内側を繋げる事が出来る。U.L.ハイクは、僕が自然に求めていた事を具現化してくれたような気がした。

それまでのハイキングを振り返ると、まるで都会を自然の中に持ってきているような恥ずかしさを少し感じてしまう。その日は、心の赴くままに、麦草峠まで一気に午前中に駆け抜けてしまった。

ジャック・ケルアックが、ゲイリー・シュナイダーとシェラ山脈のハイキングに行ったときの話で、ジャフィー(ゲイリー・シュナイダー)は言う。「山へ行くときに第一に心がけなきゃならんのはね。目方を出来るだけ軽くしとくこったよ。」(禅ヒッピー/ジャック・ケルアック)

当初は、U.L.ハイクはなんてストイックで、なんでそこまでするのか、疑問にも思っていたが、今になってみると、バックパッキング全盛時代も、その前の時代も、自然の中を歩く旅で心がけてきたことが軽くするということだったんだな。と知った。夏目)