3.31.2012

Mavora workway(Te araroa)01

ケプラートラックから戻ってきた翌日からテ・アラロアを歩き出す。
テ・アラロアのロングトレイルは、数多くのトラックの集合体でもある。いくつものトラックを繋きつつ、4~5日程歩いて次の街に降りようと考えていた。

ケプラートラックから帰ってきた日のうちに、トランピング用の食料をスーパーで買い込む。テ・アナウの街には「フレッシュ・チョイス」と「フォースクエア」の二つのスーパーがある。奥まった場所にある「フレッシュ・チョイスは品数も豊富で安かった。左上から食パン1本、ポテトチップス、ニュージーランド中のアウトドアショップ等で販売されているフリーズドライ(二人用x2)、クスクス、パスタ、辛ラーメン、スープ、ミックスナッツ、ドライフルーツ、ぶどう&ミニトマト、サラミ、ハム。この他に、チーズや行動食のスニッカーズ数本とワインも一本ペットボトルに移し替えて用意をした。食パンが主食。朝・昼は行動食をメインにしてギリギリ4泊から5泊想定の食事。フリーズドライのBack Country Cruisineは、基本どこのアウトドアショップでも売っているニュージーランドの定番商品ではあるが、値段も$10前後(650円前後)で高く、そして肝心の味があまり美味しいと感じる事が無かった。同じお湯で戻すにしても、クスクスや、カップヌードルご飯のようなカレーなど、スーパーで買える他の食材の方が、安くて美味しかったと思う。普段は重たいワインやポテトチップスなどのおかしは持っていかないのだけど、なんとなく持っていきたい気分だった。


翌日からの計画はこうだった。


テ・アナウの街はずれから、ヒッチハイクでテ・アラロアを目指す。マヴォラ・ウォーク・ウェイ(地図の3と4) というマヴォラ・レイクからはじまるトラックからテ・アラロアをスタートしたいと考えてはいるが、途中国道からマヴォラ・レイクまで車も少ない砂利道を通る。この砂利道をヒッチハイクする事が出来なければ、マヴォラ・ウォーク・ウェイの手前のトラック、マヴォラ・リバー・トラックからトランピングをはじめてもいいかもと考えた。
どうにかマヴォラ・ウォーク・ウェイを終えたら、一旦テ・アラロアを外れて、グリーンストーン・トラック(地図2)、ルートバーン・トラック(地図1)を歩いて、グレノーキーという小さな街までバスもしくはヒッチハイクで移動して食料調達をする。その次にリース・ダート・トラック(地図5)から入って、カスケード・サドルルート(地図6)を越えて南を目指す。マヴォラ・ウォーク・ウェイから先のトラックは、どれもニュージーランドを代表する有名なトラックで、ロンリープラネットのトランピング・イン・ジュージーランドでこの地方の地図を見たときから歩きたいと考えていた。(どうしてテ・アラロアがこのトレイルを繋げないのか不思議だと思っていた。写真がその地図。)全てのトラックが微妙に繋がっているのを見た瞬間からワクワクしていた。(ルートバーン・トラックとリース・ダート・トラックは間に大きなダート川が流れている為に繋げる事は出来なかった。)カスケードサドルを越えた先にある街ワナカから、テ・アラロアに復帰して南を目指す。途中、ハザードゾーンと呼ばれる歩けない箇所(テ・アラロアには、大きな川、湖など、歩かずにその箇所を飛ばす場所がある。)は状況を見つつ、歩けたら歩く、難しそうなら大きく迂回しようと考えていた。南島のハイライトになるアーサーパスからSt アーナードまでは確実に歩き、後は状況を見ながら検討したいと考えていた。
出来るかぎりたくさん歩きたいと行き込んではいたが、テ・アラロアはそんなに甘いトレイルでは無かった....。

Mavora workway 51km
Greensone Track 36km(三分の二程)
Route burn Track 32.1km
グレノーキーに一旦降りて食料調達。
マヴォラ・ウォーク・ウェイの入口までヒッチハイクが出来なければ、マヴォラ・リバー・トラックを歩く。問題があった場合には、グリーンストーン・トラックで抜ける。




1月7日 


朝テアナウの街はずれまで歩いてゆき、ニュージーランドではじめてのヒッチハイクを試みる。人生2度目のヒッチハイクを成功させなくてはならない。いくつもの車が通り抜けていく中、不安な気持ちが一杯の二人の前に若い女性の車が止まってくれた。待ったのは時間にしてわずか15分程だっただろうか。短いようで長い時間。車の中でつたない英語で感謝の気持ちを伝えて、マヴォラ・レイクに行きたい事を話すと、国道の分岐まで乗せてくれた。国道から砂利道を通って37km先にマヴォラ・レイクがある。車が通るのを待とうかとも考えたが、乗せてくれる車があるかも不安だし、待っているのもつまらなかいと考え、途中ヒッチハイクを試みながら歩いていく事にした。


たまに砂利道を砂煙をあげながら車が走り抜けていくが、止まってはくれない。
1時間程歩くと分岐があり、少しテ・アラロアを歩いてみたくなったので、マヴォラ・リバー・トラックの方面に歩いていく。すると、ほどなく、親切な家族が車に乗せてくれた。とてもうれしくも、マヴォラ・リバー・トラックの合流地点まで、距離は...わずか1km程。途中でおろしていただき、地図で場所を確認しテ・アラロアのトレイルを探す。するとほどなく、テ・アラロアのサインを発見した。


川沿いの草むらにサインはあるが、道は.....無い。あるのは、胸元まで伸びた草に覆われた土手。その草むらの中に定期的にテ・アラロアのトレイルを示すポールが立っている。強い日差しの中、草をかき分けながら進む。マヴォラ・リバー・トラックは47kmある。こんな道なき道を47kmも歩くのがテ・アラロアという事なのだろうか。10m進むだけでも大変だ。ここでこれから歩いていくテ・アラロアの過酷さを考えて....目眩を覚えた。
途中トレイルから外れて川沿いに進んでいくも、やはり歩きづらく、ただ単に厳しい。楽しくも無い。早くマヴォラ・リバー・トラックから外れて、もともと歩いていた砂利道に戻り、時間がかかってもヒッチハイクで湖を目指す事にした。遠くに見える砂利道を目指して草をかき分けながらどうにか合流をはたす。何の為にこの場所を歩いているのか....。誰もいない、熱いだけの砂利道...。前日までのケプラートラックの歩きやすく完成度の高いトラックを考えると何好き好んでこんな場所にいるのか。と、二人自問していた。
時間が午後を回ると、車はさらに減った。たまに止まってくれる車があっても、湖までは行かないと言う。気がつくと15km以上は歩いていた。それでも湖まではまだ20km以上ある。このまま誰も止まってくれなければ、日が暮れるまで歩いて湖に向かう事になる。と思い始めていた頃、ようやく一台の車が止まってくれた。国道の分岐から歩きはじめて既に5時間はたっていた。車には二人の女性が乗っていた。一人の女性が以前日本に旅行に来た事がある親日家の女性だった。片言の日本語も話してくれた。僕たちが日本人である事を認識した上で、止まってくれたようだ。
ヒッチハイクは、始める前は不安な気持ちで一杯で、出来るならやりたくは無いといつも思うのだが、今まで生きてきて、ヒッチハイク以上に人の善意を感じる体験はあっただろうか。抜きさっていく数多くの車の中で、僕らの前に止まってくれる車。そこから出てくる人から、人生最大級の善意の固まりを感じる事が出来るのだ。大げさかもしれないが、ぜひ、一度はヒッチハイクをしてもらいたい。こんな善意を感じられる、人の素晴らしさを感じられる体験はそんなに無いのではないかと思えてくる。遠く言葉も通じない、人もいない、心細い気持ちが、ヒッチハイクを素晴らしい体験にしてくれているのかもしれない。

車はあたりまえだけれども早く進む。それでも1時間程車にのってようやく、湖に到着した。御礼をいって湖沿いに30分程歩いた所で、大事な傘を車のトランクに置いてきた事に気がついた。まだ旅は始まったばかりでのこのミス。まだ車がある事を祈って、着た道を戻ると、途中で二人に会う事が出来た。本当に迷惑な話だが、二人に車まで戻っていただき、傘を回収する事が出来た。本当にありがたい。そしてすみません。


マヴォラ・レイクはとても美しい湖で、送ってくれた二人は水筒に湖の水を汲んで美味しそうに飲んでいた。水が美味しい事でも知られているらしい。人はあまり多くはないけれども、車できてキャンプを楽しむ人達がちらほらといた。湖からマヴォラ・ウォーク・ウェイは始まる。今日の宿泊予定地の小屋までは4WDも入れるオフロードコースのようだ。全てのトレイルが、マヴォラ・リバー・トラックのような道なき道では無い事に少しほっとする。途中車や馬で散歩をする人たちとすれ違いながら、湖の端にあるCareys Hutに到着する。


Careys Hutまで、車でこれる事もあって、既に小屋は人で一杯のようだった。周りに小屋に入れない人達がテントを張っている。中には馬と一緒にキャンプを張っている人もいて驚いた。とても美しい場所ではあるけれども、まだ車で来れるような場所に大自然を感じる事は出来ない。車が入れるのはこの場所までだ。明日からはどんなトレイルが待っているか不安を感じつつ眠った。


3.25.2012

Kepler Track



1月3日


ばたばたと移動をし続けて、少し疲れていた。
そんな僕らにとって、テ・アナウという街の大きさ、静けさは、とても心地が良かった。夜に飲んだワインがとても美味しかったので、出発する日の午前中にスーパーでワインを購入し、750mlのペットボトルに詰め替える。ニュージーランドのワインは来る前からとても楽しみにしていた。今日から入るのはケプラートラック。
ケプラートラックは、山岳ハイクが出来るグレートウォークとして有名。60kmの周遊トラックで、3日もしくは4日で回る事が多い。僕たちは、キャンプ指定地の問題もあり、午後にゆっくりと出発して四日で歩く事にした。通常のトランピングトラックでは、キャンプに関しては大体自由にする事が出来るが、ケプラートラックなどのグレートウォークは、他のトラックと差別化されていて、キャンプも指定地のみ。山に入るには山小屋、テントを事前にDOCで予約をしなくてはいけない。なぜはじめにケプラートラックを歩く事にしたのか。出来たばかりのTe araroaと有名なグレートウォークを歩き比べたかったという事が一つ。出発前に膝を悪くしたので、道も歩きやすいだろうと思われるケプラートラックで、足を慣らしたかったというのが二つ目。三つ目に街から入れる周遊トラックとしてアクセスが良かった事にある。

ケプラートラックには、街から歩いて行く。トラックヘッド(登山口)まで有料のシャトルバスが出ているけど、予約が必要だったりで面倒くさい。(午前中の便は定時に出発する。)山までせっかく歩いて入れるのだからと、湖畔沿いに1時間程歩いていく事にした。湖の水量をコントロールするコントロールゲートが入口になる。良く整備されたトラックを2時間程歩くと、すぐに1日目のキャンプ指定地「Bord Bay Campsite」に到着した。
このキャンプサイトは、トイレはあるが水は湖から汲んでくる。テ・アナウの街から対岸にあり、水上ボートにのって、たくさんの観光客が夏を楽しんでいる。水着でバーベキューなどを楽しむ家族やカップルがいるただ中に、山スタイルの僕たちは正直浮いている。タープを張る気にもなれずに、観光客が帰っていく時間まで、少し離れた場所でのんびりとしていた。
そうすると、一組、また一組と少しずつ山クラスタの人達が増えてくる。ニュージーランドのトラックには世界各国から人がくる。年齢も様々で、はじめて山に入るような人達から、本格的な装備の人まで様々だ。場所が空いているのに、僕たちが張っているタープのすぐ横に学生らしき集団がテントをはりはじめたのには少しまいった。夜にはキツネに似た、ポッサム(あたたかいポッサムダウンで有名な?)という動物が現れて、となりの学生集団の食料を取ったらしく、騒々しい1日目の夜となった。



1月4日

翌日、山を登りはじめる。山の稜線に出ると、一気に景色が広がり感動する。氷河が作り出したフィヨルド地形の壮大な山々や湖、どこまでも広がる自然の景色を見る事が出来る。正直、ここまでは退屈なトレイルだと思っていた。ここがたかだか2000mも無い山とは信じられない。日本でいうとアルプスの縦走ルートのような雰囲気がある。

稜線沿いを歩いているとじきに、Luxmore Hutに着く。
Luxmore HutからLuxmore Caveという鍾乳洞に行く事が出来る。僕たちは残念な事に、すっかりとその事を忘れていて下山後にくやしい思いをした。

 Luxmore Hutの水洗トイレ。山小屋に水洗トイレがある事に大変驚いた。そしてすごくきれい。

眼下には湖が取り巻き、フィヨルド地形が広がる。

途中2カ所にシェルター(避難小屋)がある。日本の避難小屋と同じ雰囲気。風も強い。

人も多いグレートウォークではあるけれども、山小屋を予約制にする事で、絶対的に入山出来る人数を制限している。日本のハイシーズンのような山で行列になるような事は無い。写真のように大変歩き易い道がずっと続く。

 山岳地のみに生息するケーアというオウムのような鳥。この鳥が大変賢く、人に興味を持ち、人のテントをやぶったりとか、靴を盗むとか、大変やっかいだと聞く。山で会った方から聞いた所によると、バックパックのジッパーを自ら開けてクッキーを袋ごと持っていかれた事があると聞いた。また、ジッパーの開け方を子供の鳥に伝授していたとも聞いている。

山岳トレイルを歩き終わり、Iris Burn Hutに向けて降りていくと、森全体がヒゲをはやしたような不思議で幻想的な雰囲気の森を通る。様々な苔の美しさはニュージーランドならではの美しさかもしれない。


苔そして、巨大なシダ植物、巨木が織りなす原始的な森。ケプラートラックは60kmの距離の中で、山岳から、幻想的な森、湿原、湖など、様々な美しい景色が気持ちよく変わっていく。山の楽しさがぎっしりと凝縮されている。


Iris Burn Hutに到着してタープを張る。山小屋は人も多く、メインのテント場は一杯だったので、少し離れた所に張った。夜は雨と風が強く、タープのペグが外れる事があった。ニュージーランドは湖のそばなど風が強い箇所も多く、タープで無い方が良いかもしれない。水はタンクの他に川で汲む事が出来る。基本セイシェルの浄水器で濾過した。
ニュージーランドの山々にはサンドフライと呼ばれる小さなブヨが大量にいる。
この場所もとても多くて、ヘッドネットをしていないときつかった。アメリカの蚊のように、服の上から刺してくる事は無いので、服やタイツなどを身につけてネットをかぶっていればそんなに刺される事は無いが、辟易する...。


1月5日


 朝、小雨が降ったり止んだりしている中、霧が立ちこめ、きれいな虹が現れた。

 草原や湿原を歩いていくと雨も上がる。三つ目の小屋「Motuaru Hut」に到着する。
ここで、ケプラートラックから外れて、Shallow Bayに向かう。

 まるで、海のような湖。静かで本当に美しい。体の汗を洗う為に少し泳いでみた。

 途中、僕らのバックパックやタープなどに興味を持ってくれて声をかけてくれたオーストラリアのギアマニアの3人組(男性一人はテントでお休み中)に会った。彼等のバックパックはニュージーランドの国産ブランドaarn、男性はGoLiteのJAMを使っていた。テントはTERRA NOVA のLaser Photon Eliete。彼等のような軽量性や、ギアにこだわっている人はほとんどいなかったように感じる。基本みんなヘビーウェイト。お店に売っていないのだから仕方が無いのだけど...。彼等に聞いたらオーストラリアから海外通販で購入していると言っていた。
僕らのスタイルにとても興味を持ってくれて、バックパックの軽さとフィッティングの良さにとても驚いてくれた。うれしい。オーストラリアで展開しないのか?と聞かれたので、「将来に」と答えた。

 リゾットを炊く。ウッドストーブとしても使えるトレイルデザインのストーブはとても使い勝手が良かった。

Shallow Bayは、たまたまかもしれないが、僕らがタープを張った所には奇跡的にサンドフライがいなかった。本当に美しい場所なので、ケプラートラックに入るならぜひ、泊まる事をお勧めしたい。この時間で夜の10時頃になる。




1月6日


テ・アナウの街に戻ると、偶然オーストラリアの3人組に会った。
どこに泊まっているのかと聞いてみると同じYHAだと言う。面白い巡り合わせだと思った。

ケプラート・トラックを歩き終えて、yumiはTe araroaよりも断然ケプラー・トラックが良いと言う。観光客も少なく人を突き放したようなTe araroaやトランピングトラックが僕は好きだけど、このトラックは一度歩いてみる事をぜひお勧めしたい。ものすごく完成度の高いトラックだと思った。二泊でテント泊で回るなら、僕らが歩いたのと逆ルートで、僕らがはじめに泊まったBord Bay Campsiteは抜いてしまっても良いと思う。ニュージーランドの夜は10時頃まで明るいので、時間はかかっても明るいうちにテ・アナウに着く事が出来る。
Shallow Bayは、ケプラートラックから外れるので、無料・無許可でテントを張れる。有料なのはIris Burn Hutのみになるので大変お得だ。





















3.23.2012

別注 山と道Rサコッシュ

稲村ガ崎R不動産様から山と道サコッシュの別注をお受け致しました。限定100個 稲村ガ崎R不動産で成約されたお客様にプレゼントされるとの事です。

私達が住みながら仕事をしている部屋は、稲村ガ崎R不動産の成約第一号物件になります。稲村ガ崎R不動産の藤井さんとは、前職、前々職からおつきあいさせていただき、山行を含めて公私共にお世話になっております。実は、非常勤ではありますが山と道3番目のスタッフでもあります。経営など立ち上げたばかりの私達の良き相談者として助けていただいております。

稲村ガ崎駅そばに稲村ガ崎R不動産はあります。ここの面白さに関しては、webサイトをのぞいていただければ伝わってくるのではないかと思います。

稲村ガ崎R不動産の藤井さん。雪山など...よくご一緒させていただいております。

山と道のロゴマークの中にRマークが入っています。まだ100個完納出来ておりませんので、夏までに完納したいと目指しております.....。









3.19.2012

山と道 Stuff Pack




山と道でクランポンや、脱いだゲーターなどを入れるのに便利なケースを作ってみました。山と道を立ち上げた当初に作っていたMYOG(こちらでくわしく)ですが、以外と個人的に気に入っているという理由で、バックパックを作った残生地やサンプル生地を利用して商品として販売する事にしました。従来のクランポンケースよりもより軽量で使いやすい小型ケースとしてご利用いただけるのではないかと思います。


この商品は生地の在庫状況に応じて製作数が限られます。
生地によっては追加生産が出来ない物もございます。ご了承ください。



商品詳細はコチラ









3.18.2012

三月の奥秩父の山と道



gm projectsの豊島さんと二人で雪深い奥秩父へ。
豊島さんとは、以前からの知り合いではあったけど、お互いに一緒に山に行く仲になるとは思ってもいなかったはず。毎晩美味しい山ご飯を豊島さんにごちそうになりました。

 瑞垣山荘から甲武信岳を目指して。トレースの無い雪深い山中を、スノーシューを履きながら最高のハイクを楽しんできました。リンクさせていただいた「三月の奥秩父の山と道」は、この3日間を豊島さんが撮影し、下山後すぐにまとめられた作品です。映像ってすごいな。と本当に思います。言葉に出来ないあのときの瞬間がたくさん詰まっています。















トレースも無い山中は、雪が積もっているせいで、トレイルなのか、樹林帯なのか、はっきりしない所もたくさんありました。樹林帯の薮をかき分けながら、地図を見ながらトレイルを探す。道を示す赤いテープも有る所もあれば、無い所もある。天気が最高に良かったから歩く事が出来たけど、天気が悪かったら、ガスってしまったら...と思うと、僕たちはとても運が良かったのだと思います。山は本当に自由で怖くて最高に面白いんだ。という事をまたまた実感出来た3日間でした。


使えた道具?


今回iPhoneをGPSとして使う為に、「i地形図ナビ」というアプリケーションを購入して山に入りました。
電波が入る所で、地図をキャッシュしておけば、電波が入らない所でも、iPhoneのGPSが動いて、自分のいる場所を地図上で知る事が出来ます。1日目に僕のミスで雪にiPhoneを沈めてしまい水没させてしまいましたが、これは使えると思います。一緒に行った豊島さんのiPhoneがフリーSIMでDOCOMOの電波が使えたので、道中最後に「i地形図ナビ」をダウンロードして使いました。場所がはっきりとしない場所で、自分のいる場所を確認出来るのはとても安心します。雪深い山中でアプリをダウンロードする。メールを見て仕事がする.....。すごい時代ですね。「i地形図ナビ」にかぎらず、他にも地図アプリはいろいろと出ていると思います。


少し調べてみたら、こちらのアプリも良さそうです。

dub clear mountain iPhone App / FieldAccess












山と道 クランポンケース(仮称)


軽くて使いやすいクランポンなどの道具を入れるケースってあまり無いですよね。山と道でクランポンや、脱いだゲーターなどを入れるのに便利なケースを作ってみました。裏にはデイジーチェーンを付けて、バックパックのサイドなどにも付けられるようになっています。春が近づいてきましたが、まだまだ奥深い山には雪が残っています。準備出来次第販売をする予定です。