11.06.2012

第二回鎌倉ハイカーズミーティングを振り返って1



全国を回って展示会を開催して、お客様と接していると、U.L.というスタイルへの興味と実際に行動に移すまでにはまだ大きな壁があるのだと気がついた。それが今回の鎌倉ハイカーズミーティングで「U.L.ハイクのABC」をテーマに選んだ理由になった。既に実践している人たちからすれば今更と感じてしまうかもしれないテーマだとは思いつつも、僕らが人生を変えるほどのインパクトを受けたU.L.というスタイルをもう一度丁寧に振り返る必要があると強く思った。

歩いて、食べて、寝る。というのがハイクの基本スタイルだと思い、U.L.ハイクの魅力を伝えるにあたって、火器(食事)、宿泊(家)、ロングハイク(生活)をイベントの中で伝えていきたいと考えた。それぞれのテーマに対して山より道具の寺澤さん、ハイカーサコッシュの生みの親でもるBBさん、PCTスルーハイカーの長谷川さんに講習とスライドショーをお願いさせていただきました。

結果、テーマに対して「今さらながら」などと少しでも思った自分が恥ずかしくなるぐらいに深く、自分自身も多いに勉強させられる内容となった。このイベントで発表していただいた資料の一部をイベントに参加出来なかった人、イベントに参加した人には復習としてアップさせていただく。


まずは火器からはじめてみる。



僕自身がU.L.系火器を選ぶ理由は下記の通りとなる。

1)燃料が安い。どこでも手に入る。邪魔にならない。
2)道具としての魅力 
3)軽さ

U.L.系火器といっても、アルコールストーブ、固形燃料、ウッドストーブなど多岐にわたり、アルコールストーブ一つをとっても様々な道具の形がある。道具の多様性が道具の魅力へと繋がる。またそれぞれの道具がシンプルなデザインで出来ているので、自作で作る人も多くいる。実際にU.L.火器はMYOG(Make Your Own Gear)の入り口にもなっている。


寺澤さんのアルコールストーブのワークショップ

イベントでは寺澤さんに実際にアルコールストーブを作るワークショップを開催していただいた。製作したアルコールストーブは、寺澤さんの著作「ウルトラライトハイキングギア」に作り方がのっているゴトク不要のサイドバーナー型のアルコールストーブ。

作る道具は100円ショップでも手に入り簡単に製作が出来るアルコールストーブとの事。火を起こす道具を作れる豊かさは作った人にしか解らないかもしれない。
 お恥ずかしい話ながら僕自身はまだアルコールストーブを作った事がなく、今回のイベントで楽しそうにアルコールストーブを作り、火をおこしている人をうらやましく僕は見つめていました。
火をおこす道具を自ら作って実際に火をおこす。興奮しませんか? 

イベント終了後に寺澤さんとお話をすると、今回のワークショップで確かな手応えを感じられたご様子。今後は寺澤さんとともに全国にアルコールストーブを製作するワークショップを山と道と一緒に回る事になるかもしれません。


軽量メシのススメ「山でとことん軽いメシを食う方法」

日が暮れかかった所で、プロジェクターを使った講座がはじまる。U.L.火器の魅力、長所、短所を交えながらまとめあげられたU.L.火器大百科とも言える1本。ざっと気になる所を書き出してみると...

1)固形燃料 14gを燃やすと、燃えてから消えるまでの一連の流れで1号の白米が炊ける。

2)アルコールストーブの種類と長所と短所

3)玄米やき米は栄養価が高いらしい。

4)熱暴走ってそういう事なのか。

5)U.L.火器のTIPS

などなど。