3.07.2011

赤岳 スノーキャンプ 試作品テスト

伊藤さんと、岡崎さんの3人で、八ヶ岳にスノーキャンプに行きつつ赤岳に登ってきた。今回は、新しいバックパックのテストと、超軽量スリーピングマットのテストを兼ねてのハイキング。




手前から自分のツインシスターズ、岡崎さん、伊藤さんのブラックダイヤモンド。
トレイルで知り合った女性ハイカー達が、ブラックダイヤモンドを興味ありげに観察していた。
ツインシスターズのような底が無いタイプはまだ大きな抵抗があるみたい。




自作のソフトタイベックのシュラフカバーと試験中の超軽量スリーピングマット。厚さ1cmのショートサイズのマットを2枚重ねて使用した。マットは熱伝導率がかなり低いので、フラットな状態のマットを寝袋の中に直接引いて使用すると、背中が密着して熱が逃げず、ぽかぽかと暖かい。最低気温が-10度程だったが、雪面からの冷え込みはほとんどなかった。(これまでいたい目に何度かあってきたけど。)
1cm×45cmx100cmで約60g程の重さなので、大きく軽量化に貢献出来そう。ただし、クッション性は劣るので、雪や地面などの柔らかい場所で使うか、もしくはクッション性の高いマットを腰回りだけに引くなどの組み合わせが必要かもしれない。他のメーカーと同じく、マット自体に加工を施すか、バックパックの背面パッドとの組み合わせもあわせて検討していく。同行したお二人にも使っていただいたが、底からの冷え込みは無さそうだった。実際のマットの写真を撮り忘れたので、また詳細は後日アップしたい。シュラフカバーは、結露を防ぎきる事が出来ず、深夜に、結露でシュラフが冷え込んで目が覚めた。
次は、2レイヤーでは無く、3レイヤーで結露点をシュラフの外に移す形で対処してみたい。




翌日は、赤岳に向けて出発。行者小屋から、稜線に大きく風が舞っている事が観察出来た。
はじめは文三郎尾根から歩いていたが、先発していた登山者が、どんどん引き返して来る。稜線から強風で動く事が出来ないでいるらしい。それは、遠くからも観察出来た。
そこで、コースを変えて、稜線に出てすぐに小屋がある地蔵尾根から登る事にした。




稜線近くになると風が強くなる。トレースが風ですぐに消える。強風で舞った細かい粉雪が降り積もり、アイゼンが効かない...。何度か来ている冬の八ヶ岳だが、天候次第でこうも雪質が変化するものかと、いい勉強になった。ピッケルにかなり助けられた。




今年二回目の八ヶ岳。前回は渋の湯から天狗、硫黄、横岳と二泊三日でテント泊縦走をしてきた。次は、前回天候が悪化してあきらめた阿弥陀に行きたい。




最大55L~60L程の容量、カーボンのX-フレーム、背面パッド込みで実測432g。腰回りのパターン、パーツなどを修正して次回の試作へと繋げたい。