4.28.2014

ヒマラヤ日記 4日目


ナマステ!今はドバンという村で昼食休憩中です。
頼んでから出来上がるまで一時間程かかります。ここも最近出来たロッジのようで、コンクリートも、レンガも使わずに、石を積み上げて綺麗な二階建ての建物を作ってます。これなら下から資材を持ってこなくてもあらかたの材料は現地調達出来ます。

 ダルバート
 定食の意味。ネパール人は毎日ダルバートを食べていると言われています。
御飯に、ダルというスープ。スパイスで味付けしたタルカリ(ジャガイモがメイン)、サグ(野菜)、アチャール(漬け物)が基本付いてきます。頼むとほぼ、同じ分量をおかわりで持ってきます。
 



ここまでの道のりは昨日と同じく、
川沿いに村々を繋ぐ生活の道を歩いてきました。途中には、タトパニ(熱い水という意味)という温泉が湧き出てました。温泉といっても湯舟は無く、お湯の出る村の共用水場のような場所で、身体を拭いたり、洗濯したり、料理に使ってます。僕らは頭を洗い、身体を拭いてサッパリとしました。



今は午後16時40分。
今日泊まるジャガットという村のロッジでこれを書いてます。ここに来る一時間位前から雨が降り始め、徐々に強く風も出てきました。傘で雨を防ぎながら歩いてきましたが、下半身がだいぶびったりと濡れた所でようやくの到着です。新しい七部丈のパンツの乾き具合と快適さのテストも出来ました。ショーツ共々良好です。この辺りの谷はとても深く、川から上にそびえる崖はとてつもない大きさです。地図で見てみると、歩いている場所の標高が1000~1300m位に対して、3000m以上の高さがあります。1500mを越えるビッグウォールに挟まれた谷が続きました。そして驚くことに、その崖の上にも大きな村があるということらしいです。


二日程歩いて気づいた事。何処でも何でも売ってます。
昼夜食べるダルバートは、お代わりも沢山出てきて、
お腹も一杯になり行動食を食べる必要もありません。ストーブも行動食も、担いできたものを使う場所がありません。バックパックの耐久テストの重しでしかありません。チョコレートは、村々の子供達に上げる事にしました。ロッジでは、朝食と夕食を食べるルール(その代わり部屋代は安い)で、自分でご飯を作る事が出来ません。ガスカートリッジを二個も持ってきたのに使う事があるのか…という状況です。ガイドさんにガスカートリッジ欲しい人はいるかな?と聞いたら誰も欲しがらないという答えが返ってきました。そもそも誰もガスストーブを誰も持っていないのだから仕方がありません。そして、何よりも自分のハイクペースで行動する事がとても難しく感じます。ハイクの途中に長めの休憩を入れて、ゆっくりと登って行く。お昼は料理を待ち、食べる時間を入れると2時間近く使う。これがヒマラヤの基本的なハイクスタイルなんだと諦めることにしました。はじめはガイドさんにも僕達のペースにあわしていただこうという思いもありましたが、それを実際に行おうと思うと正直違和感も感じます。郷に入れば郷に従え。なのかもしれません。生活の場を歩かしてもらっている。という謙虚さを持たねばと思いつつ、毎食のダルバートが凄く美味しいのだから仕方がありません。
今は午後20時26分、雨が止みません。この雲が低くなく、
高地も覆っているなら、間違いなく、5000mを越えるラルキャラ峠は雪が降っているでしょう…。誰かがトレースを付てくれる事を祈ります。今日ローカルワインと書かれたロクシーという村々で作っている酒を飲みました。熱燗で、頭の痛くなるような日本酒の味に似ています。わりといい感じのお酒で、気の合う仲間と、頭を痛くしながら笑って呑みたいお酒でした。