4.01.2011

八ヶ岳 赤岳鉱泉→文三郎尾根→中岳→阿弥陀岳→赤岳→地蔵尾根→赤岳鉱泉

夏目です。3月28日から一泊二日で、稲村ケ崎R不動産の藤井さんとテストも兼ねて冬山ハイクしてきました。
藤井さんの仕事が落ち着くのを待って、昼過ぎに出発。
出発寸前に、カーボンの自作トレイルストックが割れているのを発見...泣)
前回下山時に転んだ拍子に割れていたのか、バックパックの重さの負荷が何かの拍子にかかったのか...。2度のハイクで退場となってしまった。次はアルミで作ろうかな...。

夕方17:00過ぎに美濃戸口の駐車場に到着。
赤岳鉱泉に向けて歩きはじめる。


川を越えて、山道に入りはじめたころから、暗くなりはじめ、鉱泉近くになる頃には真っ暗になった。星はきれいに輝き、素敵なナイトハイクだった。

テント場には、2張りしかなく、もの静かな鉱泉だった。テントの受付をしようとすると、中から手を振っている人がいる。
山での友人との再会は格別にうれしい。10年以上のタイムラグの後、山での再会。それも今回で2回目。マニアックなルート、時期での2回目の遭遇。またどこかで会えそうな気がする。2度有る事は3度ある。

気持ちもほくほくの中、友人のパーティに山と道のバックパックや道具を紹介。
いい幸先。
鉱泉から帰ってきてツインシスターズで軽く藤井さんと食事をする。
食事は、カレーの袋飯、生ハム、コンビーフ(山で最近はまっている)、バナナのドライフルーツ、チーズ、お酒は、スコッチウイスキー(ラフロイグ)を50ml程。八ヶ岳は、春山のように暖かく、ー5°くらいの気温。山と道のU.L.マットと、結露対策?用のソフトタイベックと、アルミ表着のエマージェンシーシートの改造ビビイの2枚重ね寝袋をあわせて3レイヤーの装備で眠る。

結果

twitterでご指摘いただいた通り、結露し放題。軽量のエマージェンシーシートが縫い目からやぶれるなど、いろいろ失敗。次は、ハイカーズデポのトップキルトで最チャレンジをしようかと思う。
ビビイとの間に暖かい空気層を作れれば良かったのかもしれない。面白い面白い。

山と道のU.L.マットは、15mmと10mm厚のショートサイズを二枚重ねて使用した。
重量は合計で162g。雪からの冷え込みは無く快適だった。ただし、軽量と暖かさを追い求めた結果、耐久性は劣る事が分かった。より攻撃的に軽さと暖かさを求めている人には最適だと思う。

翌日は4時30頃に起きて、軽く食事をしながら、まったりと起きる。
5時45分に赤岳鉱泉を出発。


6:30に行者小屋到着 誰もいない。天気は最高。


文三郎尾根を上がりはじめる。藤井さんには、前回製作した試作品を使っていただいた。



藤井さんとは途中で分かれて、8:26に中岳分岐に到着。めずらしく風も無く誰もいない稜線。



中岳 8:51到着 阿弥陀岳に向かう 多少雪崩が怖かったが、ピッケルを使いながら急登を上がる。
気持ち良い稜線。






















阿弥陀岳の頂上付近の崖に黒い何かが動いている。よく目をこらしてみると一匹の黒いカモシカだった。
こんな季節に、何も無い山で、しかも阿弥陀岳の頂上付近に...。何をしているのか、白い雪の中を、崖を、ゆうゆうと動くカモシカはとても神秘的で、その瞬間、僕とカモシカしかその場には生きている存在はいなかった。


10:00阿弥陀岳到着 頂上はすっきりしていて、赤岳、権現をはじめとした山々が良く見える。
阿弥陀岳南稜を覗くが、どこから登ってくるのか良く分からない...。


折り返し、所々シリセードしながら、阿弥陀、中岳を降りて、赤岳へと向かう。
途中、1組の登山者と会う。軽く挨拶をすると、「下から見てましたよ。」と声をかけられた。
少しづつ登山者も増えてくる。


11時00 中岳分岐へと戻る。


文三郎尾根は、雪もしまっていて、クランポンが良く刺さる。鎖も出ていたので、予想以上に登りやすい。



11時46分赤岳頂上 


12:16 地蔵尾根を下りはじめる。

本日最大の難所 前回はここでスリップしてしまった。
天気や雪質によって、雪道は大きく変わる。簡単に歩ける事もあれば、今回のように、ピッケルを使いながら横ばいしていく事もある。心を引き締める。


ようやく難所を越えて、シリセードしながら地蔵尾根を降りる。


13:00に赤岳鉱泉に到着。ここでたくさん種類のあるカレーからマレーシアカレーを選ぶ。
ここの料理は美味しいね。丁度友人一行も硫黄岳から帰ってきて、挨拶をして下山した。


バックパックも課題点がいくつか見つかった。また次回修正して再度ハイキングに行きたい。