3.26.2011

結露対策?3レイヤー

夏目です。いつも冬山のテントでは結露に悩まされています。
そして冬山の結露の問題といえば、寝袋につきるのでは。と思います。

暖かいダウンシュラフも、結露で少しづつ濡れていきます。そしてダウンの機能が低下して冷たくなり、深夜過ぎに目を覚ます事が多いのです。

結露は、暖かい空気と、冷たい空気の境界で発生します。
冬山では結露は無くならない。どこを結露させるかが重要なポイントです。

自分は持っていないので、試した事はありませんが、2レイヤーの厳冬期用のテントであれば、テントに結露を持っていくことで、シュラフの結露は軽減出来るかもしれません。厳冬期用の2レイヤーのテントを使われている冬山の大半の方々は寝袋の結露とは無縁なのでしょうか....。疑問です。

自分は、ゆっくりと食事がしたいので、床の無い土間タイプのフロアレスシェルターやタープを好んで使っています。そして、軽く、大きな空間を得られる事も利点の一つです。

装備をシンプルに、より効率性を考える楽しみをつきつめていくと、結露は、寝袋の周辺に作りだす事が、少ない面積でより軽い装備に近づくのではないかと考えています。

前回までは、ダウンシュラフに、防水性、透湿性に優れているソフトタイベックのシュラフカバーを使いました。ソフトタイベックの素材自体はとても優れており、シルナイロンのシュラフカバーなどと比べると、水分もすぐに抜けてさらさらとしています。それでも、寝袋とソフトタイベックのシュラフカバーの間に結露が発生し、寝袋は濡れてしまいました。



今回は、シュラフカバーを2枚重ねる事によって、3レイヤーのシステムで試してみます。透湿性の高いソフトタイベックの上に、エマージェンシーシートを改造したシュラフカバーを重ねて、3レイヤーにする事で、ソフトタイベックとエマージェンシーシートの間に結露を作り出せないかと考えています。

ただ、重ねるだけですので、シュラフカバー間に、暖かい空気層を作れるかはまだ分かりません。
ポール等を使って、よりヴィヴィサックのような仕組みを作る方が良いのかもしれません。

今回は試す事は出来ませんが、ハイカーズデポで作られている化繊のキルトと寝袋の組み合わせが良いのではないかとも思っています。濡れても保温力が落ちない化繊のキルトに結露を集中させる事で、寝袋を守る。優れたシステムだと思います。

後、ローカスギアさんが試作されているeventのシェルターもとても気になります。
ゴアテックスに比べて、透湿性がかなり高いと評判の素材です。

また、眠り方や、テントでの過ごし方、天候状況でも大きな違いがありそうです。
一概にこれがベストだとは言えませんが、道具を考えるのは楽しいので、色々と試してみようと思います。また結果報告など書きたいと思います。