今年は新年をニュージーランドに向かう飛行機の中で迎える事になりそうです。
Te Araroa(テ・アラロワ)は、ニュージーランド(以下NZ)を、南島、北島を繋ぎ縦に横断する3000kmのロングトレイル。繰り返しになりますが、僕たち山と道は、Te Araroa(テ・アラロワ)を南島を中心にセクションハイクする予定です。くわしくは帰国してから色々と報告をしたいと考えていますが、これまでざっと集めてきた情報と、今回のハイクで用意したギアを少しだけご紹介出来ればと思います。
NZのハイクに興味を持てば、必ず行く着くwebサイト。
100Pをこえるガイドブック(PDF)のダウンロードなど、まずこのサイトを見てもらえれば、NZのトランピングがどんなものなのかを理解していただけると思う。はじめにこのweb サイトを事細かに見て勉強をさせていただきました。
次に入手したのがこの本。全国の代表的なトラックの情報を知る事が出来ます。少し情報が古くなっていて、山小屋の宿泊費や交通費は記載の情報よりも現状は上がっています。
◯DOC
DOCは、Department of Conservationの略で、ニュージーランドの登山道、山小屋など、国立公園の整備、保全、管理している国の公共機関。webサイトには、トラックの情報が記載されている他、国立公園の入口となる街にはビジターセンターを構えている。ロンリープラネットに記載されていないトラックの情報や、リアルな情報はこのサイトにアクセスして調べた。
当初は、Te Araroaに行くつもりは無かった。まだオープンしたばかりのトラックに、アメリカのようなハイクカルチャーはどこか期待出来ないような気がしたし、ロングディスタンスハイクはまだ遠くの存在のように感じていた。代表的なトラックを回って帰国しようと考えていたけれども、PCTをスルーハイクされた長谷川さんや、今年トリプルクラウンを達成した船田さんと話をさせていただき、たくさんの刺激を受けて考えが変わっていった。
そして、現実的にTe Araroaに挑戦しようと思ったのは、このサイトの情報による所が大きい。Te Araroaは、全国に広がるたくさんのトラックを繋げながら、南北を縦に横断していくトレイル。Te Araroaのwebサイトには、この3000kmのトレイルを歩く為に必要な詳細なMAPをダウンロードする事が出来る。そして、オープンしたばかりのこのトレイルをスルーハイクしたハイカーのブログをリンクする事で、よりリアルにTe Araroaを
知る事が出来た。
Te Araroaをスルーハイクした二人のブログ。写真、映像、ブログを通じて、Te Araroaのwebサイトで手にいれる事が出来なかった臨場感をこのサイトで知る事が出来ました。
この人達だけでなく、様々なハイカーのリンクがTe Araroaのサイトにあるのですが、その中の一人は、冬にアメリカのAT(3500km)を歩きはじめて、初夏にはスルーハイクし終わり、そのままCDT(約4500km)をスルーハイクして、冬に季節が逆のTe Araroa(3000km)をスルーハイク。アメリカが春になる頃に、戻ってきてPCT(4200km)をスルーハイクしようという情報を見つけました。16月間~18月間で、1万5000kmを越える距離を歩き旅する計画になります。
左:山と道U.L.FlamePack ONE Diamond Ripstop ver(35~50L)(試作品)
右:MINI ONE(約25~35L) 試作品
左のFlamePack ONE Diamond Ripstop ver(試作品)は、新しい素材のテストを兼ねた試作品。右はMINI ONEの新しい試作品。これらのバックパックでTe Araroawを歩く予定です。自分たちの道具を壊れるまで使いきってきたいと思います。
with 900 FP Down 803g
Te Araroaを小さなMINI ONEで行くの?と思った人もいるかと思います。最近カップルで歩く人も増えている中で、どうやってULを試すか考えている人もいるでしょう。
その解決方法の一つとして、今回二人用のシュラフを持って行く事で、相方の荷物を大きく減らす事にしました。二人用のシュラフのアイデアは、トレイルログの佐井夫婦、pandamanを参考にさせていただきました。
裾の絞る事で、下半身を包みこみ、上半身は掛け布団のような使い方をします。
ダウンは900FP。ナイロンリップストップのコーティングはDWR(耐久性撥水)加工。
nunatakの二人用のDual Arc Alpinistも検討しましたが、Jacks ‘R’ Betterは値段の割にクオリティも高く現状満足しています。
広げると完全な掛け布団w 実際に冬の掛け布団としても家で使っています。
Te Araroaを繋ぐ街はとても小さく、山から降りても、燃料やお湯で戻せる軽量の食料を入手出来るかが不安でした。お湯で戻せない食料は、火をより多く使う必要もあります。燃料確保が不安な中で、燃料を自然の中で現地調達しようと考えました。落ち木を燃やすウッドストーブとアルコールストーブを兼用出来るTrail Design Sidewinder Ti-Triを使う事で無理なくハイクをしていきたいと思います。
他にもいくつか道具を揃えつつ準備をしてきました。
出発直前に今回の装備表をアップしたいと思います。